放課後、非常階段で。

翌朝

教室に入ると頭がぼんやり重い。
昨夜のことがまだ胸に残っている。

「るな、顔色悪いじゃん。大丈夫そう?」

と、何かと私のことを気にかけてくれる
幼なじみの東雲 茜(しののめ あかね)
机の前に立ち、腕を組みながら私を見下ろす。

「う、うん……ちょっと寝不足で」

小さく答えると、茜は眉をひそめて

「男と電話でもしてた?」

と、くすっと笑う茜。

「やめてよ!そんなんじゃないから!」

とみるみる顔が熱くなるのがわかった。

「...ちょっとちょっと〜
好きな人できたんなら相談しなさいよ〜」

と、茜がからかってくる。

「〜〜〜っ。いいから!1人にして!」

茜の背中を押して強引に席に座らせた。
茜は相変わらず笑っている。

一人になって机に向かうと、
昨夜の電話の余韻がまた胸に戻ってくる。

のぞむくんの声、ちょっと眠そうな声、星を見上げたあの静かな時間……。
眠いはずなのに、心は妙に落ち着いていて。

ちょっと嬉しい気持ちが混ざる。