「今日は早めに帰ろうか」とのぞむくんに言われ、階段を下りて学校を出る。
非常階段の時も見えていたけど、外に出ると雨がしとしと降っていて
雨の空気が少しだけ私の涙の熱を冷ましてくれた。
「傘、一緒に入る?」
そう言ってのぞむくんは私を一人にせず、一緒に帰ってくれた。
いつもより距離が近くて、ついドキドキして、顔が見れない。
肩を並べて歩くなんて、カラオケ以来かな?
「るなちゃん、お腹空いてない?
泣くとエネルギー使うから」
のぞむくんの少し間の抜けた、
でも必死な気遣いに少しだけ笑ってしまう。
私たちは駅前のセブンに寄って、
揚げたてのチーズカレーパンを二つ買ってもらった。
もちろん、お礼を言った。
店で雨宿りしながら食べよう、と外に出た。
「これ、ネットで神の食べ物って言われてるやつ」
なんてのぞむくんが言って、熱々のパンを頬張った。
私もつられてかぶりつくと
「うま!!!!」
と、思わず大きい声が出て、のぞむくんは嬉しそうに頷いた。
「だろ、 揚げたては正義だよ」
いつもの、何気ない、話しやすいのぞむくん。
家での孤独も、さっきまでの絶望感も、
彼と一緒にこのジャンクなパンを食べている間だけは
どこか遠い国の出来事みたいに思えた。
カレーパンの香ばしいカレーの匂いと、しとしと降る雨の音。全てがキラキラ感じて、心地が良かった。
「……るなちゃん、少し元気出た?」
のぞむくんが、私の顔を覗き込む。
「うん、ありがと」
「よかった。俺、るなちゃんが泣いてると、 どうしていいか分からなくなるけど。
……でも、友達として、るなちゃんが笑ってるのが
一番嬉しいから」
のぞむくんのその言葉が、
私の胸の奥にトゲみたいに刺さった。
「友達として」
彼はいつだってその言葉を、自分たちの安全な境界線として使っている。私を傷つけないために、自分も傷つかないために。
非常階段の時も見えていたけど、外に出ると雨がしとしと降っていて
雨の空気が少しだけ私の涙の熱を冷ましてくれた。
「傘、一緒に入る?」
そう言ってのぞむくんは私を一人にせず、一緒に帰ってくれた。
いつもより距離が近くて、ついドキドキして、顔が見れない。
肩を並べて歩くなんて、カラオケ以来かな?
「るなちゃん、お腹空いてない?
泣くとエネルギー使うから」
のぞむくんの少し間の抜けた、
でも必死な気遣いに少しだけ笑ってしまう。
私たちは駅前のセブンに寄って、
揚げたてのチーズカレーパンを二つ買ってもらった。
もちろん、お礼を言った。
店で雨宿りしながら食べよう、と外に出た。
「これ、ネットで神の食べ物って言われてるやつ」
なんてのぞむくんが言って、熱々のパンを頬張った。
私もつられてかぶりつくと
「うま!!!!」
と、思わず大きい声が出て、のぞむくんは嬉しそうに頷いた。
「だろ、 揚げたては正義だよ」
いつもの、何気ない、話しやすいのぞむくん。
家での孤独も、さっきまでの絶望感も、
彼と一緒にこのジャンクなパンを食べている間だけは
どこか遠い国の出来事みたいに思えた。
カレーパンの香ばしいカレーの匂いと、しとしと降る雨の音。全てがキラキラ感じて、心地が良かった。
「……るなちゃん、少し元気出た?」
のぞむくんが、私の顔を覗き込む。
「うん、ありがと」
「よかった。俺、るなちゃんが泣いてると、 どうしていいか分からなくなるけど。
……でも、友達として、るなちゃんが笑ってるのが
一番嬉しいから」
のぞむくんのその言葉が、
私の胸の奥にトゲみたいに刺さった。
「友達として」
彼はいつだってその言葉を、自分たちの安全な境界線として使っている。私を傷つけないために、自分も傷つかないために。
