「ふぅ」
私は、中学1年生の菊林雫。別に自己紹介するようなトクベツな事もない。
白石さんは、絵が得意。風神さんは、運動神経バツグン。でも、私の好きな事は、読書。でも、本を読むのって、特技じゃないって、思っちゃう。読むのは、技術や体力が必要な訳ではない…から。とにかく、私は、影がうすい。自分でもそう感じている。
中学校初めての授業も終わり、荷物を纏めて帰ろうとしていた頃だった。
「キャァァァ、一条君!」
黄色い声がした。声のした方向を見ると、そこには、キラキラオーラを纏った美男子が女子に囲まれていた。
じっと見つめていると、くるりと一条さんは振り向いた。わ、私の方?ウソウソ、あり得ないよ、あり得ない!
「菊林雫!」
一条さんが叫んだ。女子全員の視線がこっちに向く。
「菊林雫で、は、ありま、せん。違います、違います!」
「は、菊林雫って、お前だろ。お前を呼んでんだ」
えっ、本当に私?私なんだ…。頭がおかしくなってきてしまった。「はい……」。か細い声で、返事をした。
「……菊林雫以外の女子は、全員、退散だ」
ファンの女子は、全員黙り込み帰って行ったが、口々に、「何よ、一条湊君が気に入った子って、あの子?」「ホント、信じらんない」と悪態をついていた。
「お前と話したかったんだ」
「は、はい。えっと、何について、でしょうか」
一条さんは私の手首をガシッと掴んだ。
「雫。好きだ」
え?私みたいな子に、キラキラ男子が、恋心を抱く?『好きだ』だなんて、異性には全く言われた事が無かった。漫画や小説の世界だと思っていた。
「私なんかと、ですか」
おずおず言うと、
「お前、ちゃんと自分に自信持てよ!そんなに可愛いんだからさ」
「私って、可愛いですか?一度も自覚した事無いです!お、お世辞は要りませんので」
一条さんは真っ白な歯を光らせ笑い、こう言った。
「お世辞じゃない!俺はお世辞は言わないし、真実だよ」
私は、中学1年生の菊林雫。別に自己紹介するようなトクベツな事もない。
白石さんは、絵が得意。風神さんは、運動神経バツグン。でも、私の好きな事は、読書。でも、本を読むのって、特技じゃないって、思っちゃう。読むのは、技術や体力が必要な訳ではない…から。とにかく、私は、影がうすい。自分でもそう感じている。
中学校初めての授業も終わり、荷物を纏めて帰ろうとしていた頃だった。
「キャァァァ、一条君!」
黄色い声がした。声のした方向を見ると、そこには、キラキラオーラを纏った美男子が女子に囲まれていた。
じっと見つめていると、くるりと一条さんは振り向いた。わ、私の方?ウソウソ、あり得ないよ、あり得ない!
「菊林雫!」
一条さんが叫んだ。女子全員の視線がこっちに向く。
「菊林雫で、は、ありま、せん。違います、違います!」
「は、菊林雫って、お前だろ。お前を呼んでんだ」
えっ、本当に私?私なんだ…。頭がおかしくなってきてしまった。「はい……」。か細い声で、返事をした。
「……菊林雫以外の女子は、全員、退散だ」
ファンの女子は、全員黙り込み帰って行ったが、口々に、「何よ、一条湊君が気に入った子って、あの子?」「ホント、信じらんない」と悪態をついていた。
「お前と話したかったんだ」
「は、はい。えっと、何について、でしょうか」
一条さんは私の手首をガシッと掴んだ。
「雫。好きだ」
え?私みたいな子に、キラキラ男子が、恋心を抱く?『好きだ』だなんて、異性には全く言われた事が無かった。漫画や小説の世界だと思っていた。
「私なんかと、ですか」
おずおず言うと、
「お前、ちゃんと自分に自信持てよ!そんなに可愛いんだからさ」
「私って、可愛いですか?一度も自覚した事無いです!お、お世辞は要りませんので」
一条さんは真っ白な歯を光らせ笑い、こう言った。
「お世辞じゃない!俺はお世辞は言わないし、真実だよ」
