「ふぅ」
私は、中学1年生の菊林雫。別に自己紹介するようなトクベツな事もない。
白石さんは、絵が得意だし、風神さんは、運動神経バツグン。羨ましいけど、私には手が届かない、夢のまた夢のまた夢だ。
私の好きな事は、読書。でも、本を読むのって、特技じゃないって、思っちゃう。
読むのは、技術や体力が必要な訳ではないし。
中学校初めての授業も終わり、荷物を纏めて帰ろうとしていた頃だった。
「キャァァァ、一条君だ!見てみて、めっちゃかっこいいんだけど!」
黄色い声がした。声のした方向を見ると、そこには、キラキラオーラを纏った美男子が女子に囲まれていた。
中学一年生の平均を軽く超える高身長。まるでブラックダイヤモンドのような漆黒の髪。整った顔。運動や成績。全て、完璧な男子さんだ。
じっと見つめていると、くるりと一条さんは振り向いた。わ、私の方?ウソウソ、あり得ないよ、あり得ない!
「雫」
一条さんが叫んだ。女子全員の視線がこっちに向く。
「菊林雫では、ありません。違います、違います!」
「は?てか、菊林雫って、お前だろ。お前を呼んでんだ」
「はい……」。か細い声で、返事をした。
「……菊林雫以外の女子は、全員、退散だ」
ファンの女子は、全員黙り込み帰って行ったが、口々に、「何よ、湊君が気に入った子って、あの子?」「ホント、信じらんない」「地味な子がお好きなのかしらね〜」と口々悪態をついていた。でも、こういうのを言われるのは初めてじゃないし、よくある。別に気にしない気にしない。
「お前と話したかったんだ」
「は、はい。えっと、何について、でしょうか」
一条さんは私の手首をガシッと掴んだ。
「雫。好きだ」
え?私みたいな子に、キラキラ男子が、恋心を抱く?『好きだ』だなんて、異性には全く言われた事が無かった。恋バナをみんなにまじって聞いてたくらいだもん。
「私なんかと、ですか」
おずおず言うと、
「雫ちゃんと自分に自信持てよ、そんなに可愛いんだからさ」
「私って、可愛いですか?一度も自覚した事無いです!お世辞は要りませんので」
一条さんは真っ白な歯を光らせ、こう言った。
「お世辞じゃない!俺はお世辞は言わないし、真実だよ」
私は、中学1年生の菊林雫。別に自己紹介するようなトクベツな事もない。
白石さんは、絵が得意だし、風神さんは、運動神経バツグン。羨ましいけど、私には手が届かない、夢のまた夢のまた夢だ。
私の好きな事は、読書。でも、本を読むのって、特技じゃないって、思っちゃう。
読むのは、技術や体力が必要な訳ではないし。
中学校初めての授業も終わり、荷物を纏めて帰ろうとしていた頃だった。
「キャァァァ、一条君だ!見てみて、めっちゃかっこいいんだけど!」
黄色い声がした。声のした方向を見ると、そこには、キラキラオーラを纏った美男子が女子に囲まれていた。
中学一年生の平均を軽く超える高身長。まるでブラックダイヤモンドのような漆黒の髪。整った顔。運動や成績。全て、完璧な男子さんだ。
じっと見つめていると、くるりと一条さんは振り向いた。わ、私の方?ウソウソ、あり得ないよ、あり得ない!
「雫」
一条さんが叫んだ。女子全員の視線がこっちに向く。
「菊林雫では、ありません。違います、違います!」
「は?てか、菊林雫って、お前だろ。お前を呼んでんだ」
「はい……」。か細い声で、返事をした。
「……菊林雫以外の女子は、全員、退散だ」
ファンの女子は、全員黙り込み帰って行ったが、口々に、「何よ、湊君が気に入った子って、あの子?」「ホント、信じらんない」「地味な子がお好きなのかしらね〜」と口々悪態をついていた。でも、こういうのを言われるのは初めてじゃないし、よくある。別に気にしない気にしない。
「お前と話したかったんだ」
「は、はい。えっと、何について、でしょうか」
一条さんは私の手首をガシッと掴んだ。
「雫。好きだ」
え?私みたいな子に、キラキラ男子が、恋心を抱く?『好きだ』だなんて、異性には全く言われた事が無かった。恋バナをみんなにまじって聞いてたくらいだもん。
「私なんかと、ですか」
おずおず言うと、
「雫ちゃんと自分に自信持てよ、そんなに可愛いんだからさ」
「私って、可愛いですか?一度も自覚した事無いです!お世辞は要りませんので」
一条さんは真っ白な歯を光らせ、こう言った。
「お世辞じゃない!俺はお世辞は言わないし、真実だよ」

