降りしきる雨が教室の窓を揺らしている、ある金曜日のこと。 俺―藤井楓(ふじいかえで)は校門に面する階段の裏で機会を探っていた。 「あははは」「それでさ…」 ターゲット―若塚紗代(わかつかさよ)とその友達の話し声が聞こえた。 さりげなーく、それとなーく、2人の前に俺は立った。 「今日、」