星空に願うと、甘い記憶が煌めく~あなたのそばに居たい~

浅見君と話したり、期末テストを乃愛たちと学校で勉強して何とか乗り越え、そろそろ冬休みが来る!

「だから、家族でおばあちゃんの家に行くんだ。でも年越しはこっちにいるよ。浅見君は?」
「僕も少しだけ会いに行くよ。」

そんな話をしていると私たちあるあるで猫の話になっていった。

「へえー!今、ポップアップストアやってるの!?近くにあのカフェもあるんだ!いいな!」
「うん、気になるよね。」

言ってもいいかな?一緒に遊びに行かない?って。迷惑かな。この間の相川君の時のように無視されるかな。目を一度閉じて覚悟を決めて顔を上げる。

「あ、あの。よかったら一緒に行かない?」

少し声が上ずってしまったが浅見君はこちらをじっと見ている。

「いいよ。行こうか。」

浅見君も行く気があったのか、予想以上に柔らかい表情。そのあと予定を話し合って、遊ぶに行くことになった。


「おめでとう!一歩前進ね!」

あまりにも嬉しさが顔に溢れていたのか、学校に着いた途端に乃愛に詰め寄られて説明をさせられた。乃愛が思っているような関係ではないはずだけど。まあいいか。

「じゃあ、後日会おうよ!お茶会ね!」
「なんで?」
「そりゃあ、友達の楽しかった話は聞きたいから!」

そこには恋バナ不足を解消したい。という意味も込められている気がするけど。

「いやー。別に求められてるようは話はないと思「いいね?」
「……はい。」

この状態の乃愛には勝てず、追加で会う日が決まった。


「行ってきまーす。」
「あれ?美優香もお出かけ?」
「うん!友達と!」

玄関に向かうと、お兄ちゃんもお出かけの恰好をして靴を履いていた。

「……行ってきます。」

どうせ言っても返事はないだろうけど一応ね。靴を急ぎ目に履いて、ドアに手をかけて開いて外へ出る。

「……友達は大切にな。」
「え?」

最近聞いてなかったからびっくりしたけど、多分お兄ちゃんの声だと思う。でも突然何?振り返るが扉は閉まっていたし、もう一度開ける勇気はない。



待ち合わせ場所に向かうと浅見君は前に見た時と似たような恰好をしていた。これが普段の私服なのかな?かっこいい。通り過ぎる人もチラチラ見て頬を赤らめている。でも今の私って浅見君に釣り合っているかな?一応服装や髪型は悩んだけど、不安になってきた。でも勇気を出して近寄る。

「おはよう。」

初めて男の子と二人きりなため変に緊張して声が小さかったかも。でも浅見君はすぐに気づいてくれて顔を上げた。挨拶を返してくれた浅見君はいつも通りクールな感じで、少しだけ変わりないんだ。と、落ち着けた。


「わあ!すごい!!」

ポップアップストアに真っ先に向かうと私は商品の多さに感動した。私たちが好きな猫のキャラはあまり有名ではなく、知る人ぞ知る。だから中々出会えないし、出会えても他のキャラとか。だけどその分売り切れの心配はないからいいのかな?

「どれ買おうかな?結構お金持ってきたけど、中々買えない……か。早く大人になりたいな!いや、せめて高校生でバイトとか?」

1人でブツブツと悩んでいると、後ろから浅見君の笑い声が微かに聞こえる。振り返ると綺麗な花を眺めるような優しい眼差しでこちらを見ている。勝手な偏見だけど浅見君は花好きそう。で、こんな表情で眺めてそう。

「み、見ないの?」
「ああ、見ようかな。」

すぐに視線を逸らして商品の方を見る。なんだったんだろう。

『恋とは落ちるもの!!』

関係ないはずなのに乃愛のその言葉が脳から取れない。少しだけうるさい心臓を誤魔化して商品を見た。

「いやー。いい買い物だったね!」
「うん。安達さん、誘ってくれてありがとう。」

突然のお礼を改めて言われて、私は平常心を保つけど口角が上がっている。だって喜ばれたんでしょ?顔を背けて表情を戻そうとするが中々戻らない。

「この前話してたカフェに行かない?」

私は顔を浅見君の方に思わず戻す。え、覚えててくれたの?と更に顔が崩れたから、慌てて顔を逸らして平常心と唱える。

「安達さん?」
「あ、うん!行きたい!!」


カフェに入ると、気になっていた抹茶ラテがあった。ルンルンで頼んだが結構いいお値段だな。でもせっかく珍しい浅見君と遊べたから、普段は安いお店に行ったり、カラオケで学割使ったりするけど今日は気にしないで使おう!浅見君はコーヒーが好きだけどラテか砂糖入りしか飲めないって。でも十分、大人の舌だよね。私は甘くても飲めないよ。

「写真撮ってもいい?」
「いいよ。」

私は写真を撮って二人でのんびりと店の雰囲気を楽しむ。あまり会話はないけど浅見君との沈黙って苦しくないんだよね。落ち着くって言うか。次は浅見君の気になってるところに行こうとなり、店を後にした。

「浅見君は雑貨屋さん好きなんだ。」
「うん。見てるだけで楽しい。」
「分かる!あとさ、「あれ!」」

話していると遮るように大きな声が聞こえる。声の方を見ると、数人の男女の同い年ぐらいのグループがいた。ニコニコしてて嬉しそう。なんだ。浅見君友達居たんじゃん。

「浅見君じゃん!」
「……どうも。」
「浅見君も遊んでるの?よかったら一緒に遊ばない?」
「……。」

浅見君は何も言わない。きっと私に気を使ってくれてるんだ。でも確か友達少ないって言ってたからいい機会だし、私とはいつだって遊べる。なら尚更、私から。
私は一歩下がった。