浅見君だ。今日は学校じゃないから、私服だけどイメージ通りのおしゃれな服装でイケメン度がさらに増している。髪型も少し変わってる気がして新たな一面を見れて嬉しい。本当は声をかけたい。でもバスの中でしか会ったことないし、声をかけてもいい仲なのだろうか。と脳内の天使と悪魔が戦っている。
「よし、」
正直どういう反応をされるか分からないけど、話したい悪魔が勝ってしまい、理性を失い近寄る。
「あさ、「伊織!!」」
浅見君が私に気づく前に誰かが呼んでいる。伊織って浅見君の下の名前だよね。浅見君が見た方を見ると、同い年くらいの太陽のように眩しい男の子が笑顔で浅見君に近寄ったけど誰だろう。
「要。そっち混んでなかった?」
「!」
浅見君が見せたのは私に見せるようなクールな真顔ではなく、気を許したように頬も緩んでいて、この人には何でも話すのかな?と思い、胸が痛む。部外者の私が苦しくてもどうしようもないのに。声をかけるのはやめよう。
「あれ、なんかテンション低め?お手洗い空いてなかった?」
どうしようもないこの感情の行き場がなく表情に出てしまったようだ。一度深呼吸をして、飼っている猫たちを思い出して表情を和らげる。
「何でもないよ。さ!行こうか!」
いつものメンバーとそのあとは過ごし、頭の片隅にはあの浅見君のリラックスした表情が浮かんでいた。
「浅見君、見て!」
次の日バスに乗ると真っ先に浅見君の隣の席へ向かってゆっくり座り、昨日ショッピングモールで買った二人の大好きなキャラクターのぬいぐるみのキーホルダーを出す。
「あ、それ僕も買ったよ。」
私が話しかけると小説を読むのをやめて顔をあげて、自分のバックから同じキーホルダーを取り出す。
「買ったのは知らなかったけど、昨日、ショッピングモールに居たでしょ!見かけたから。」
「……そうなんだ。」
心なしか口角が片方だけ上がり、表情も強張った?
「昨日居た子って友達?仲いいんだね。」
「……うん。」
浅見君は小説へ目を戻した。もしかして聞かれたくなかった?確かに浅見君から友達の話は聞いたことない。というか浅見君のことをほとんど知らない。そのあと浅見君の強張った表情が脳内で再生され、何を話したらいいか分からず停留所に着いてしまった。
「あれま。美優香さん調子悪そうですね。」
学校に着き机に速攻で向かい机に上半身を預けていると乃愛が顔を覗きこんでくる。
「……うん。」
「恋愛は大変なのよね。情緒が乱されたり、恋愛にだけ別人のようになったり。」
「だから恋愛では、」
この気持ちは恋愛なのか。こんなに浅見君のことを知りたくなるのは浅見君が自分の話をしないのに優しいからかな。私は顔も机にうずめる。そんな私を見て乃愛は普通の力で頭を撫でてくれる。
「あ、乃愛。あんたまた他校の男の子と遊んだって?」
日和がルールを守らないお母さんのような目で乃愛を見ている。え。乃愛って前に話していた彼が好きなんじゃないの?とそんな目で見ていると乃愛は両手を振る。
「ちがう!女の子もいたし、恋愛感情一切ない!」
言い訳かのように出てくる言葉なので半分しか信じられない。
「小学生の頃から好きで中学生になって告白した同じクラスの子と揉めたっていうトラウマの女の子の話を聞いてただけ!でもその相手の子の名前どこかで聞いたんだよね。なんか、誰かが話していたような。」
「ふーん。西中学の子だっけ?今も確かその子と事の発端の男の子は同じ学校でしょ?ってか、中一の話だよね?」
「そうなの。困ったよね。」
関係ない話だと判断したため私はお手洗いに向かった。
「美優香!ちょっとお母さん出かけてくるね!」
家に入った途端、すれ違いでお母さんは出ていく。手を洗い、部屋で荷物と制服を片付けて、アイスを食べにキッチンへ向かう。
「あ」
リビングに入ると、お兄ちゃんが居た。今日は早い日かな。
「……ただいま。」
「……。」
一応挨拶はするが返答無しで自分の部屋へ行った。お兄ちゃんと仲が悪いわけではない。でも思春期というのもあり、ほとんど接しない。
「はあ。」
お兄ちゃんとのことはいつもの事だから置いておいて、浅見君だよね。私は誰もいない静まり返ったリビングの真っ白なおしゃれだけどふわふわしてるソファに座りアイスをかじりながらテレビをつける。
浅見君のことをもっと知りたい。でも浅見君が心を開かないと今日みたいに困らせてしまう。押すのか引くのか、どちらがいいのかな?
「あ、」
次の日、浅見君になんて声かけようか迷っていたらバスが来てしまった。いつも通りを装って乗ると、浅見君の隣にはこの間、浅見君と一緒にいた男の子が座っていた。初めてこのバスで浅見君の知り合いを見た。声をかけようとしたが男の子と話しているのを見たら手が引っ込んだ。
「!」
とりあえず浅見君が座っている席の反対側に座ると目が合った。やっぱり声をかけよう!そう思い口を開いた瞬間。浅見君は軽く私に向かって首を横に振った。
「よし、」
正直どういう反応をされるか分からないけど、話したい悪魔が勝ってしまい、理性を失い近寄る。
「あさ、「伊織!!」」
浅見君が私に気づく前に誰かが呼んでいる。伊織って浅見君の下の名前だよね。浅見君が見た方を見ると、同い年くらいの太陽のように眩しい男の子が笑顔で浅見君に近寄ったけど誰だろう。
「要。そっち混んでなかった?」
「!」
浅見君が見せたのは私に見せるようなクールな真顔ではなく、気を許したように頬も緩んでいて、この人には何でも話すのかな?と思い、胸が痛む。部外者の私が苦しくてもどうしようもないのに。声をかけるのはやめよう。
「あれ、なんかテンション低め?お手洗い空いてなかった?」
どうしようもないこの感情の行き場がなく表情に出てしまったようだ。一度深呼吸をして、飼っている猫たちを思い出して表情を和らげる。
「何でもないよ。さ!行こうか!」
いつものメンバーとそのあとは過ごし、頭の片隅にはあの浅見君のリラックスした表情が浮かんでいた。
「浅見君、見て!」
次の日バスに乗ると真っ先に浅見君の隣の席へ向かってゆっくり座り、昨日ショッピングモールで買った二人の大好きなキャラクターのぬいぐるみのキーホルダーを出す。
「あ、それ僕も買ったよ。」
私が話しかけると小説を読むのをやめて顔をあげて、自分のバックから同じキーホルダーを取り出す。
「買ったのは知らなかったけど、昨日、ショッピングモールに居たでしょ!見かけたから。」
「……そうなんだ。」
心なしか口角が片方だけ上がり、表情も強張った?
「昨日居た子って友達?仲いいんだね。」
「……うん。」
浅見君は小説へ目を戻した。もしかして聞かれたくなかった?確かに浅見君から友達の話は聞いたことない。というか浅見君のことをほとんど知らない。そのあと浅見君の強張った表情が脳内で再生され、何を話したらいいか分からず停留所に着いてしまった。
「あれま。美優香さん調子悪そうですね。」
学校に着き机に速攻で向かい机に上半身を預けていると乃愛が顔を覗きこんでくる。
「……うん。」
「恋愛は大変なのよね。情緒が乱されたり、恋愛にだけ別人のようになったり。」
「だから恋愛では、」
この気持ちは恋愛なのか。こんなに浅見君のことを知りたくなるのは浅見君が自分の話をしないのに優しいからかな。私は顔も机にうずめる。そんな私を見て乃愛は普通の力で頭を撫でてくれる。
「あ、乃愛。あんたまた他校の男の子と遊んだって?」
日和がルールを守らないお母さんのような目で乃愛を見ている。え。乃愛って前に話していた彼が好きなんじゃないの?とそんな目で見ていると乃愛は両手を振る。
「ちがう!女の子もいたし、恋愛感情一切ない!」
言い訳かのように出てくる言葉なので半分しか信じられない。
「小学生の頃から好きで中学生になって告白した同じクラスの子と揉めたっていうトラウマの女の子の話を聞いてただけ!でもその相手の子の名前どこかで聞いたんだよね。なんか、誰かが話していたような。」
「ふーん。西中学の子だっけ?今も確かその子と事の発端の男の子は同じ学校でしょ?ってか、中一の話だよね?」
「そうなの。困ったよね。」
関係ない話だと判断したため私はお手洗いに向かった。
「美優香!ちょっとお母さん出かけてくるね!」
家に入った途端、すれ違いでお母さんは出ていく。手を洗い、部屋で荷物と制服を片付けて、アイスを食べにキッチンへ向かう。
「あ」
リビングに入ると、お兄ちゃんが居た。今日は早い日かな。
「……ただいま。」
「……。」
一応挨拶はするが返答無しで自分の部屋へ行った。お兄ちゃんと仲が悪いわけではない。でも思春期というのもあり、ほとんど接しない。
「はあ。」
お兄ちゃんとのことはいつもの事だから置いておいて、浅見君だよね。私は誰もいない静まり返ったリビングの真っ白なおしゃれだけどふわふわしてるソファに座りアイスをかじりながらテレビをつける。
浅見君のことをもっと知りたい。でも浅見君が心を開かないと今日みたいに困らせてしまう。押すのか引くのか、どちらがいいのかな?
「あ、」
次の日、浅見君になんて声かけようか迷っていたらバスが来てしまった。いつも通りを装って乗ると、浅見君の隣にはこの間、浅見君と一緒にいた男の子が座っていた。初めてこのバスで浅見君の知り合いを見た。声をかけようとしたが男の子と話しているのを見たら手が引っ込んだ。
「!」
とりあえず浅見君が座っている席の反対側に座ると目が合った。やっぱり声をかけよう!そう思い口を開いた瞬間。浅見君は軽く私に向かって首を横に振った。


