「着いたぞ。」
相川君の話を聞いているとあっという間に着いた。返事はあまり返ってこなかったけど、お兄ちゃんにお礼を言って車から降りる。
「安達さんどのへんだっけ?」
「あ、えーと。」
私は調べながら先に進んでいく。本当は浅見君と話したいけど警戒されたら連れていけないからね。
「要は彼女、安達さんと仲いいの?あんまり聞いたことないけど。」
「仲いいよ。……きっと伊織も大好きになるよ。」
なんか二人はこそこそと話しているが無理に話に入らないようにする。歩いていくと辺りは一気に静かになり木々があるため空気が澄んでいる。
「ここいい空気だね。」
二人とも夜の景色が好きみたいで深呼吸をしながら笑いあっている。ふと振り返ると浅見君の笑顔を久しぶりに見れて少しだけ安心した。
「あ。この先だね。」
木が生い茂っているところを乗り越えると開けた野原がある。
「わあ!」
空を見上げると沢山の小さな光が点々と散りばめられている。真っ暗で、体感は冷たくて寒いけどそれが逆に心地いい。
「あ、ごめん。俺落し物しちゃったみたい。少し探してくる!」
三人で星空をボーっと眺めていると作戦通り相川君は席を外した。
「僕も行こうか?」
「いや、女の子一人では危ないだろ。すぐ帰ってくる!」
浅見君は一瞬戸惑ったが納得したのか返事をしてまた星空を見ている。去り際に相川君は応援のようにウインクしてくれた。
「綺麗だよね。」
「ああ。」
早速やってもいいかな?カバンから薬が入った小瓶を取り出す。
「ねえ、たまたま見えたんだけど浅見君もこの猫好き?」
「うん。君も?」
浅見君が初めて知ったかのように驚くのが本当に覚えていないんだと実感させられる。でも大丈夫。もう思い出すよ。
「好きだよ。
この間ポップアップあったよね?」
「そういえば僕も行ったな。
……!」
浅見君は頭を抱え込む。多分思い出そうとしてるんだと思う。
「大丈夫?これでも飲んで落ち着いて。」
水だよ。と言って渡したのは薬の小瓶。ほとんど味がしないらしいから水って嘘ついた。
「ありがとう。」
これで思い出してもらおう。
「少しだけ私の話をしてもいい?」
薬の影響か浅見君はこめかみを触っているが返事はしてくれた。
「猫が好きで仲良くなった人がいるんだけどね。
自分の話はしないのに優しくてでもどこか壁があって。
それでも親しくなるにつれてどんどん距離が縮まって笑顔も見れて。
そんな大好きな人がいるの。」
浅見君は頭を抱えていて少し声を漏らしている。もう少しかな。
「その人は私の事忘れちゃったの、」
もう少しで思い出すから泣いてはいけない。分かっているのに涙が止まらない。何とか浅見君を見る視界が歪まないようにする。
「思い出してくれる?浅見君。」
「君、……安達さん?」
思わず近寄ろうとするとカバンを落としてしまう。
「……!」
中身が出たので拾おうとするとこの間書いた猫の絵を見て浅見君は足の力が抜けたようで倒れこんだ。
「浅見君!」
駆け寄ると浅見君は目を閉じて動かない。え、失敗した?なんで?
なんで?
なんで?
嫌だ。死なないで。
お願い!!
空を見上げて星を見るとちょうど光の粒が線となって流れている。
「お願い!」
私は急いで三回願う。すると、
「きゃ!」
光の粒が空から落ちてきて浅見君を覆う。光は触れられないけど浅見君の体は温かくなった気がする。そして吸収されて浅見君の体が光った。
「浅見君!!」
浅見君を見ると目をゆっくり開いてくれた。放心状態で記憶が戻ったか分からない。
「……何泣いてるの?
安達さん。」
「思い……?!」
浅見君は前に見せてくれた心からの笑顔を見せてくれて、私の涙を拭いてくれた。私はすっかり泣き止んでしまった。
「ごめんね。僕の記憶が曖昧なせいで困らせたね。でも今はスッキリしたよ。」
「よかった。」
成功したんだ!浅見君の体をゆっくり起こして目を見る。大きな水晶玉は私だけを見ている。
「……この間言ったの覚えてる?話があるって。」
浅見君は目を逸らさない。話?あ、もしかして告白!?急に久しぶりに心臓が騒ぎ出す。よく見ると浅見君も耳が赤い。
「……うん。覚えてる。」
「……ずっと好きでした。
これからは泣かせないから、
付き合ってください!」
さっきよりも涙が止まらなくて大粒の涙をこぼしながら頷く。
「お願いします!」
私は浅見君を抱きしめた。浅見君も手も震えているし、どちらのか分からない心臓の音が響いた。空を見ると星が祝福してくれているようだった。私は泣き止めなくて相川君が心配で戻って来た時にようやく泣き止めた。
相川君の話を聞いているとあっという間に着いた。返事はあまり返ってこなかったけど、お兄ちゃんにお礼を言って車から降りる。
「安達さんどのへんだっけ?」
「あ、えーと。」
私は調べながら先に進んでいく。本当は浅見君と話したいけど警戒されたら連れていけないからね。
「要は彼女、安達さんと仲いいの?あんまり聞いたことないけど。」
「仲いいよ。……きっと伊織も大好きになるよ。」
なんか二人はこそこそと話しているが無理に話に入らないようにする。歩いていくと辺りは一気に静かになり木々があるため空気が澄んでいる。
「ここいい空気だね。」
二人とも夜の景色が好きみたいで深呼吸をしながら笑いあっている。ふと振り返ると浅見君の笑顔を久しぶりに見れて少しだけ安心した。
「あ。この先だね。」
木が生い茂っているところを乗り越えると開けた野原がある。
「わあ!」
空を見上げると沢山の小さな光が点々と散りばめられている。真っ暗で、体感は冷たくて寒いけどそれが逆に心地いい。
「あ、ごめん。俺落し物しちゃったみたい。少し探してくる!」
三人で星空をボーっと眺めていると作戦通り相川君は席を外した。
「僕も行こうか?」
「いや、女の子一人では危ないだろ。すぐ帰ってくる!」
浅見君は一瞬戸惑ったが納得したのか返事をしてまた星空を見ている。去り際に相川君は応援のようにウインクしてくれた。
「綺麗だよね。」
「ああ。」
早速やってもいいかな?カバンから薬が入った小瓶を取り出す。
「ねえ、たまたま見えたんだけど浅見君もこの猫好き?」
「うん。君も?」
浅見君が初めて知ったかのように驚くのが本当に覚えていないんだと実感させられる。でも大丈夫。もう思い出すよ。
「好きだよ。
この間ポップアップあったよね?」
「そういえば僕も行ったな。
……!」
浅見君は頭を抱え込む。多分思い出そうとしてるんだと思う。
「大丈夫?これでも飲んで落ち着いて。」
水だよ。と言って渡したのは薬の小瓶。ほとんど味がしないらしいから水って嘘ついた。
「ありがとう。」
これで思い出してもらおう。
「少しだけ私の話をしてもいい?」
薬の影響か浅見君はこめかみを触っているが返事はしてくれた。
「猫が好きで仲良くなった人がいるんだけどね。
自分の話はしないのに優しくてでもどこか壁があって。
それでも親しくなるにつれてどんどん距離が縮まって笑顔も見れて。
そんな大好きな人がいるの。」
浅見君は頭を抱えていて少し声を漏らしている。もう少しかな。
「その人は私の事忘れちゃったの、」
もう少しで思い出すから泣いてはいけない。分かっているのに涙が止まらない。何とか浅見君を見る視界が歪まないようにする。
「思い出してくれる?浅見君。」
「君、……安達さん?」
思わず近寄ろうとするとカバンを落としてしまう。
「……!」
中身が出たので拾おうとするとこの間書いた猫の絵を見て浅見君は足の力が抜けたようで倒れこんだ。
「浅見君!」
駆け寄ると浅見君は目を閉じて動かない。え、失敗した?なんで?
なんで?
なんで?
嫌だ。死なないで。
お願い!!
空を見上げて星を見るとちょうど光の粒が線となって流れている。
「お願い!」
私は急いで三回願う。すると、
「きゃ!」
光の粒が空から落ちてきて浅見君を覆う。光は触れられないけど浅見君の体は温かくなった気がする。そして吸収されて浅見君の体が光った。
「浅見君!!」
浅見君を見ると目をゆっくり開いてくれた。放心状態で記憶が戻ったか分からない。
「……何泣いてるの?
安達さん。」
「思い……?!」
浅見君は前に見せてくれた心からの笑顔を見せてくれて、私の涙を拭いてくれた。私はすっかり泣き止んでしまった。
「ごめんね。僕の記憶が曖昧なせいで困らせたね。でも今はスッキリしたよ。」
「よかった。」
成功したんだ!浅見君の体をゆっくり起こして目を見る。大きな水晶玉は私だけを見ている。
「……この間言ったの覚えてる?話があるって。」
浅見君は目を逸らさない。話?あ、もしかして告白!?急に久しぶりに心臓が騒ぎ出す。よく見ると浅見君も耳が赤い。
「……うん。覚えてる。」
「……ずっと好きでした。
これからは泣かせないから、
付き合ってください!」
さっきよりも涙が止まらなくて大粒の涙をこぼしながら頷く。
「お願いします!」
私は浅見君を抱きしめた。浅見君も手も震えているし、どちらのか分からない心臓の音が響いた。空を見ると星が祝福してくれているようだった。私は泣き止めなくて相川君が心配で戻って来た時にようやく泣き止めた。


