「もしかして彼と何かあった?」
何とか泣き止んだ私に乃愛はティッシュペーパーを渡しながら聞いてくる。私はもう自分で考えるのは限界なため、ついに言うべきかな。と思い、口を開く。
「……実は、」
出会ったころからのたまに見せる冷たい表情、段々距離が開いていって私のことを忘れていくこと、ある日私のことを綺麗さっぱり忘れてしまったこと。それを嗚咽しながら少しづつ話した。
「……、」
話を聞き終わった乃愛は驚きというより、嫌な予感がする。と言ってきた。
「二つ質問。一つ目は、彼の名前なんだっけ。」
何が始まったのか分からないけれど大事そうだから目を見て答える。
「浅見 伊織君。」
名前を言うと、だから聞いたことあったんだ。と頭を抱えながら納得したようだ。
「二つ目は、浅見君が通っている学校名は?」
「西中学、……これがなんか関係あるの?」
乃愛はため息をついた後、少し間を置いて口を開く。
「少し前にさ、私が
『小学生の頃から好きで中学生になって告白した同じクラスの子と揉めたっていうトラウマの女の子の話』
したの覚えてない?」
なんとなく覚えている。確か途中で私は興味が無くて席を外したよね。それが何だろう。
「よく思い出して。」
乃愛の真剣な熱量に押されて記憶を辿る。
「あ、確か、西中学の子だったよね。もしかして浅見君と関係があるの?」
「関係どころか、今まで思い出さなかったけど浅見君がその相手。」
ドクンドクンと胸が嫌な音を立てる。私の状況と似てる。私も浅見君に告白しようとしていた。というかしても結ばれるくらい関係は良好だった。
「その子も不思議がっていたの。なんであんなに優しかったのに突然冷たくなったんだろって。」
私以外にも居たんだ。ってことは何が原因なのだろうか。
「……ありがとう。ちょっと知り合いに連絡してみる。」
「大丈夫。むしろこれしか分からなくてごめんね。」
その日は早く学校が終わらないか時計ばかり見ていた。
そして家に帰ると真っ先にスマホを開く。そしてとある人を探してメッセージを開く。
『少し話したいことがあります。空いてる時を教えてください。』
送信ボタンを押して画面を閉じるが気になって数分おきにチラチラと画面を見ていた。
その日はいつ返信来るかと思い寝れなくて寝不足のまま朝になった。画面を見ても既読すらついてない。なんでだろ。と思い連絡を取る手段を考える。家は知ってるけど異常に遠い。なら、いっそのこと放課後に直接学校に行くか。そう覚悟を決めてまずは自分の学校へ向かった。
「よし。」
情報通な乃愛に聞いたところ、西中学は今日いつも通りの授業時間で私の学校は短縮。だから学校終わって西中学に行ったらちょうど帰る時間に会えるだろう。そう思いバスに乗った。そして学校の近くまで来た。
「ここかな。」
西中学が見えてくると数人生徒がいる。正門の近くで目的の人物を待つ。
「あれ!この間、浅見君と一緒にいた子じゃん!」
待っているとこの間、浅見君に声をかけてきた人たちだった。
「あ、こんにちは。」
浅見君の友達だから丁寧にしないと!と思い笑顔を浮かべる。
「あ、そうだ。君に言いたいことがあったんだ。」
そう言って近寄ってくると笑みが消えていた。
「気をつけなよ?あいつ、前に女の子忘れてた酷いやつだから。その子ものすごく泣いたんだよ?あんなに両想いだったのにって。」
このことをさっき乃愛から聞いて、知ってたから驚かなかったけど、浅見君がこの人たちのことを避けていた理由が分かった。浅見君は覚えてないのに文句言われて困って居たんだ。
「……それならもう、「安達さん!?」」
声のする方を見ると、本日の目的の相川君がこちらを見てカバンを落としていた。
「なんでここに?誰か待ち合わせ?」
走って近寄ってきて辺りを見渡している。私はカバンの取っ手をぎゅっと握る。
「相川君に用があって来たの。」
私は浅見君の真相を知れるかで口角が硬いのに、まだ去っていなかった浅見君の友達?がヒューっと口笛を鳴らしている。
「よかった!俺らはこれ以上被害が出ないか心配で!でも相川が目的だったんだな!良かった!」
「……安達さん少し移動しようか。」
周りがざわざわしだしたため、本当はカフェがいいが、放課後寄り道どころか、お店に入るのはだめだしお金も持ってない。だから、早歩きで公園へ向かう。本当は放課後に家に帰らずに別の学校に行くなんて駄目だろうけど許してほしい。
「ごめんね。突然。」
「どうしたの?何かあった?」
ベンチに座ると小学生くらいの子供たちがはしゃいでいる中、唇を噛む。
「……本当は来るつもりなかったんだけど既読にならないから。」
「あ!ごめん。俺携帯壊れて、データ全部なくなったんだよ。」
そういうこと。尚更来てよかった。と胸を撫でおろした。
「浅見君は?」
「ああ、今日はまだ学校終わってないよ。伊織のこと。だよね。」
私は縦に首を振って頷いた。
何とか泣き止んだ私に乃愛はティッシュペーパーを渡しながら聞いてくる。私はもう自分で考えるのは限界なため、ついに言うべきかな。と思い、口を開く。
「……実は、」
出会ったころからのたまに見せる冷たい表情、段々距離が開いていって私のことを忘れていくこと、ある日私のことを綺麗さっぱり忘れてしまったこと。それを嗚咽しながら少しづつ話した。
「……、」
話を聞き終わった乃愛は驚きというより、嫌な予感がする。と言ってきた。
「二つ質問。一つ目は、彼の名前なんだっけ。」
何が始まったのか分からないけれど大事そうだから目を見て答える。
「浅見 伊織君。」
名前を言うと、だから聞いたことあったんだ。と頭を抱えながら納得したようだ。
「二つ目は、浅見君が通っている学校名は?」
「西中学、……これがなんか関係あるの?」
乃愛はため息をついた後、少し間を置いて口を開く。
「少し前にさ、私が
『小学生の頃から好きで中学生になって告白した同じクラスの子と揉めたっていうトラウマの女の子の話』
したの覚えてない?」
なんとなく覚えている。確か途中で私は興味が無くて席を外したよね。それが何だろう。
「よく思い出して。」
乃愛の真剣な熱量に押されて記憶を辿る。
「あ、確か、西中学の子だったよね。もしかして浅見君と関係があるの?」
「関係どころか、今まで思い出さなかったけど浅見君がその相手。」
ドクンドクンと胸が嫌な音を立てる。私の状況と似てる。私も浅見君に告白しようとしていた。というかしても結ばれるくらい関係は良好だった。
「その子も不思議がっていたの。なんであんなに優しかったのに突然冷たくなったんだろって。」
私以外にも居たんだ。ってことは何が原因なのだろうか。
「……ありがとう。ちょっと知り合いに連絡してみる。」
「大丈夫。むしろこれしか分からなくてごめんね。」
その日は早く学校が終わらないか時計ばかり見ていた。
そして家に帰ると真っ先にスマホを開く。そしてとある人を探してメッセージを開く。
『少し話したいことがあります。空いてる時を教えてください。』
送信ボタンを押して画面を閉じるが気になって数分おきにチラチラと画面を見ていた。
その日はいつ返信来るかと思い寝れなくて寝不足のまま朝になった。画面を見ても既読すらついてない。なんでだろ。と思い連絡を取る手段を考える。家は知ってるけど異常に遠い。なら、いっそのこと放課後に直接学校に行くか。そう覚悟を決めてまずは自分の学校へ向かった。
「よし。」
情報通な乃愛に聞いたところ、西中学は今日いつも通りの授業時間で私の学校は短縮。だから学校終わって西中学に行ったらちょうど帰る時間に会えるだろう。そう思いバスに乗った。そして学校の近くまで来た。
「ここかな。」
西中学が見えてくると数人生徒がいる。正門の近くで目的の人物を待つ。
「あれ!この間、浅見君と一緒にいた子じゃん!」
待っているとこの間、浅見君に声をかけてきた人たちだった。
「あ、こんにちは。」
浅見君の友達だから丁寧にしないと!と思い笑顔を浮かべる。
「あ、そうだ。君に言いたいことがあったんだ。」
そう言って近寄ってくると笑みが消えていた。
「気をつけなよ?あいつ、前に女の子忘れてた酷いやつだから。その子ものすごく泣いたんだよ?あんなに両想いだったのにって。」
このことをさっき乃愛から聞いて、知ってたから驚かなかったけど、浅見君がこの人たちのことを避けていた理由が分かった。浅見君は覚えてないのに文句言われて困って居たんだ。
「……それならもう、「安達さん!?」」
声のする方を見ると、本日の目的の相川君がこちらを見てカバンを落としていた。
「なんでここに?誰か待ち合わせ?」
走って近寄ってきて辺りを見渡している。私はカバンの取っ手をぎゅっと握る。
「相川君に用があって来たの。」
私は浅見君の真相を知れるかで口角が硬いのに、まだ去っていなかった浅見君の友達?がヒューっと口笛を鳴らしている。
「よかった!俺らはこれ以上被害が出ないか心配で!でも相川が目的だったんだな!良かった!」
「……安達さん少し移動しようか。」
周りがざわざわしだしたため、本当はカフェがいいが、放課後寄り道どころか、お店に入るのはだめだしお金も持ってない。だから、早歩きで公園へ向かう。本当は放課後に家に帰らずに別の学校に行くなんて駄目だろうけど許してほしい。
「ごめんね。突然。」
「どうしたの?何かあった?」
ベンチに座ると小学生くらいの子供たちがはしゃいでいる中、唇を噛む。
「……本当は来るつもりなかったんだけど既読にならないから。」
「あ!ごめん。俺携帯壊れて、データ全部なくなったんだよ。」
そういうこと。尚更来てよかった。と胸を撫でおろした。
「浅見君は?」
「ああ、今日はまだ学校終わってないよ。伊織のこと。だよね。」
私は縦に首を振って頷いた。


