冬休みもあと少しで終わりそうな日。私は悩んでいた。それは宿題がまだ終わってないから。理由は、遊びすぎた。完全に!!終わんないよ!こういう時お兄ちゃんがいるなら聞けばいいと思うのに私のお兄ちゃんは難しそうだ。頭を抱えながら宿題を開いた。
『明日って空いてる?よかったら、』
勉強を始めるために電源を切ろうとスマホを開くと相川君から連絡が来ていた。その続きを読んでガッツポーズをした。
「やった!」
「あ、安達さん!こっちこっち!」
次の日待ち合わせ場所に向かうと相川君がいた。そう。今日なんで集まったかと言うと、
『よかったら、集まらない?俺、宿題終わってないから、勉強ができる伊織と勉強会するんだけど、どう?』
初詣で会った時チラッと言ってたのを覚えてくれていたみたい。浅見君も宿題終わってないのか。なんか意外。
「今日は俺の家でやろうと思ってるんだけど大丈夫?」
返事をして歩き出して付いていくと、駅ではない方に向かった。
「あの、どこに?」
「俺の家田舎なんだよね。だから車で。」
田舎なんだ。でも私の路線のバスに乗ってるの見たことないから、反対側に家があるのかな?大人しく付いていくと、八人乗りくらいのでかい白い車があった。
「お邪魔します。」
相川君がドアを開けてくれたから入って挨拶をすると、綺麗な顔立ちにサングラスとアームカバーをしたお姉さんが運転していた。
「いらっしゃい!ここから家までだいぶ遠いけどゆっくりして行ってね。」
お礼を告げて車へ乗ると一番、最後列のシートにここでもまた小説を読んでいる浅見君もいた。
「浅見君!」
「あ。おはよう。」
気が付いた浅見君は顔を上げて微笑む。ってこんな眩しいひまわりのような表情、見慣れ慣れてないんだけど?!普段なら笑顔はたまに見せるけど真顔だったでしょ!?もしかしてパーソナルスペースに入れたのかな?
「じゃあ、レッツゴーー!」
お姉さんノリノリだな。相川君は助手席に座ってお姉さんと話している。
「あの運転手のお姉さんって相川君のお姉さん?」
普通に二十代くらいかな?と思って聞くと浅見君は目を見開く。大きな目だな。そう思っていると、
「あの人は、お姉さんじゃなくて、要のお母さん。」
「え!?!?」
思わず大声が出てしまった。相川君がなになに?と聞いてくる。浅見君が答えると、お母さんは嬉しそうにお礼を言われた。いや!この見た目でお母さん?!
「まあ、最初は皆そう思うよ。僕も最初の時驚いたし。」
そのあとはほぼ無言でただ段々田舎になっていく景色を見ながら、相川親子の雑談を軽く聞きながら向かった。
「勉強やりますかー。」
車で三十分ぐらい走ると辺りは田んぼや古民家だらけ。綺麗だし大きい家に入って客間に案内される。そして私と浅見君が持ってきたお菓子やジュースを広げながら宿題を出す。
「あれ。浅見君は持ってきてないの?」
重い腰を上げて準備している私たちを見て浅見君は筆箱しか持ってきてない。
「聞いてなかった?僕、もう終わってるんだよ。」
やはり、さすがと言うべきか、浅見君はスケジュール管理と勉強もしっかりしてそうだよね。ってことは浅見君に勉強を教わる会かな?
二人が説いて浅見君がアドバイスをすること三時間。休憩しながら進めたから良い方だけど中々疲れた。
「ここ、3じゃなくて、」
でも浅見君は謎に距離が近く吐息が、かかりそうなほどで、手が当たるたびに顔と耳が熱くなってバレてないか不安。
「安達さん?」
近すぎて思考が止まっていると声をかけられる。
「あ、ごめん、少し考え事を。」
「伊織、近いんだよ。近づきたいのは分かるけど!な?」
相川君に肩を組まれながら言われてハッとしたのか、謝って距離を空けてくれた。でも近づきたいは嘘でしょ?そりゃあ、少しは仲良くなったつもりだけど。
「大丈夫だよ。私の方こそごめんね。勉強に集中しなきゃ!」
「いや。僕こそごめん。」
?よく見ると少し顔が赤いような。気のせいかな?
「そんなに仲良くなってたのか!良かった。」
相川君は、言葉通りに受け取れば喜んでいる。でも表情は、口角を無理矢理上げてまるで心が傷ついているように空笑いしている。浅見君を取られたくないとか?いや、違う気がする。もっとこう、浅見君を思っての表情だと思う。何かあったのかな?一方、浅見君も不思議そうにしている。まるで浅見君も知らない浅見君があるような。
「終わった!」
「私も!」
何とか宿題の分は終わったので背伸びをして、場の緊張感が切れる。
「まだ時間あるし、ゲームしない?」
「いいね!」
そこから一時間くらいパーティーゲームをして三人で楽しく過ごした。
「ゆっくりできた?さあ、乗って。」
相川君のお母さんの車にまた乗る。今度もこんなに広いのに浅見君とは隣に座った。数分後、勉強を頑張りすぎた反動で眠気が来た。窓に寄りかかって景色を見ながらうとうとしていると、
「眠い?」
「うん。」
「窓だと痛いよね?僕の肩使っていいよ。」
目もまともに開かない中、浅見君の肩に感覚で頭を乗せる。
「……安達さんのおかげで毎日楽しくなったよ。……この気持ちは何だろうね。」
そう呟いているであろう声と、頭を撫でられる優しい大きな手を感じた。
『明日って空いてる?よかったら、』
勉強を始めるために電源を切ろうとスマホを開くと相川君から連絡が来ていた。その続きを読んでガッツポーズをした。
「やった!」
「あ、安達さん!こっちこっち!」
次の日待ち合わせ場所に向かうと相川君がいた。そう。今日なんで集まったかと言うと、
『よかったら、集まらない?俺、宿題終わってないから、勉強ができる伊織と勉強会するんだけど、どう?』
初詣で会った時チラッと言ってたのを覚えてくれていたみたい。浅見君も宿題終わってないのか。なんか意外。
「今日は俺の家でやろうと思ってるんだけど大丈夫?」
返事をして歩き出して付いていくと、駅ではない方に向かった。
「あの、どこに?」
「俺の家田舎なんだよね。だから車で。」
田舎なんだ。でも私の路線のバスに乗ってるの見たことないから、反対側に家があるのかな?大人しく付いていくと、八人乗りくらいのでかい白い車があった。
「お邪魔します。」
相川君がドアを開けてくれたから入って挨拶をすると、綺麗な顔立ちにサングラスとアームカバーをしたお姉さんが運転していた。
「いらっしゃい!ここから家までだいぶ遠いけどゆっくりして行ってね。」
お礼を告げて車へ乗ると一番、最後列のシートにここでもまた小説を読んでいる浅見君もいた。
「浅見君!」
「あ。おはよう。」
気が付いた浅見君は顔を上げて微笑む。ってこんな眩しいひまわりのような表情、見慣れ慣れてないんだけど?!普段なら笑顔はたまに見せるけど真顔だったでしょ!?もしかしてパーソナルスペースに入れたのかな?
「じゃあ、レッツゴーー!」
お姉さんノリノリだな。相川君は助手席に座ってお姉さんと話している。
「あの運転手のお姉さんって相川君のお姉さん?」
普通に二十代くらいかな?と思って聞くと浅見君は目を見開く。大きな目だな。そう思っていると、
「あの人は、お姉さんじゃなくて、要のお母さん。」
「え!?!?」
思わず大声が出てしまった。相川君がなになに?と聞いてくる。浅見君が答えると、お母さんは嬉しそうにお礼を言われた。いや!この見た目でお母さん?!
「まあ、最初は皆そう思うよ。僕も最初の時驚いたし。」
そのあとはほぼ無言でただ段々田舎になっていく景色を見ながら、相川親子の雑談を軽く聞きながら向かった。
「勉強やりますかー。」
車で三十分ぐらい走ると辺りは田んぼや古民家だらけ。綺麗だし大きい家に入って客間に案内される。そして私と浅見君が持ってきたお菓子やジュースを広げながら宿題を出す。
「あれ。浅見君は持ってきてないの?」
重い腰を上げて準備している私たちを見て浅見君は筆箱しか持ってきてない。
「聞いてなかった?僕、もう終わってるんだよ。」
やはり、さすがと言うべきか、浅見君はスケジュール管理と勉強もしっかりしてそうだよね。ってことは浅見君に勉強を教わる会かな?
二人が説いて浅見君がアドバイスをすること三時間。休憩しながら進めたから良い方だけど中々疲れた。
「ここ、3じゃなくて、」
でも浅見君は謎に距離が近く吐息が、かかりそうなほどで、手が当たるたびに顔と耳が熱くなってバレてないか不安。
「安達さん?」
近すぎて思考が止まっていると声をかけられる。
「あ、ごめん、少し考え事を。」
「伊織、近いんだよ。近づきたいのは分かるけど!な?」
相川君に肩を組まれながら言われてハッとしたのか、謝って距離を空けてくれた。でも近づきたいは嘘でしょ?そりゃあ、少しは仲良くなったつもりだけど。
「大丈夫だよ。私の方こそごめんね。勉強に集中しなきゃ!」
「いや。僕こそごめん。」
?よく見ると少し顔が赤いような。気のせいかな?
「そんなに仲良くなってたのか!良かった。」
相川君は、言葉通りに受け取れば喜んでいる。でも表情は、口角を無理矢理上げてまるで心が傷ついているように空笑いしている。浅見君を取られたくないとか?いや、違う気がする。もっとこう、浅見君を思っての表情だと思う。何かあったのかな?一方、浅見君も不思議そうにしている。まるで浅見君も知らない浅見君があるような。
「終わった!」
「私も!」
何とか宿題の分は終わったので背伸びをして、場の緊張感が切れる。
「まだ時間あるし、ゲームしない?」
「いいね!」
そこから一時間くらいパーティーゲームをして三人で楽しく過ごした。
「ゆっくりできた?さあ、乗って。」
相川君のお母さんの車にまた乗る。今度もこんなに広いのに浅見君とは隣に座った。数分後、勉強を頑張りすぎた反動で眠気が来た。窓に寄りかかって景色を見ながらうとうとしていると、
「眠い?」
「うん。」
「窓だと痛いよね?僕の肩使っていいよ。」
目もまともに開かない中、浅見君の肩に感覚で頭を乗せる。
「……安達さんのおかげで毎日楽しくなったよ。……この気持ちは何だろうね。」
そう呟いているであろう声と、頭を撫でられる優しい大きな手を感じた。


