追放令嬢が可愛い犬を拾ったら実は狼の神獣でした〜なぜか気に入られて国を滅ぼしそうな勢いです〜

「俺は、あの時エリスがファシウスにそう言ったことが嬉しかった。そして、その強い気持ちがあいつの楔を打ち砕けたんだと思う。だから、エリスは何も不安がる必要はない。俺は、そんなエリスがエリスとして好きだ。信じてくれ」

 イリオの真っすぐな瞳はエリスを射抜く。サファイア色の美しい瞳の奥には、まるで熱い炎がメラメラと燃えるように揺らめいているようだ。

(イリオは、私が好き)

 エリスはイリオの瞳を見つめながら、小さく息を吐く。そして、嬉しそうに微笑んだ。

「私も、私がイリオを好き」
「ああ、わかってるよ。今回は絶対に離れたりしない。誰にも奪わせない。俺たちは、ずっと一緒だ」

 イリオがそう言うと、エリスは嬉しそうに目を輝かせて微笑む。そんなエリスにイリオは顔を近づけると、頬を優しく摺り寄せる。そして、二人は幸せそうに微笑みながら唇を重ね合わせた。