※確認用

 私は気づかないふりをした。
「「「きゃーーー!刹那くぅーん‼」」」
 はあ、毎朝毎朝毎朝、よくこの歓声を出し続けられるな…。
 みんな一斉に立ち上がり、一か所へと走っていく。
 刹那という人は相当人気な人。人気の理由は運動面や勉強面など、頭が一つとびぬけて完璧な逸材。極めつけは隙のないキレイな容姿だ。アイドルのように整った顔立ちと、スタイルが完璧なのだ。今はファンクラブもあるほど人気。
しかし、女子の告白を振りに振っているという噂がある。それに女子の歓声や、遊びの誘いにも一切反応せずに、無視一択らしい。
 まあ、そんなのウワサでしかないことで本当かはわからないんだけどね…。
「ねえねえ、今日の私可愛い?」
 着崩した制服にメイク。それに香水も異様なほどにつけている一軍女子が刹那さんに話しかける。
「………。」
 その人が可愛く、あざとい仕草も加えて話しかけても、一切無視。
 これも毎日のこと。一軍女子は毎日懲りずにしゃべりかけている。
 さすが、一軍女子は肝が据わっている。
 その刹那という人は、席を立って教室を出て行ってしまった。