※確認用

 ペンキが剥がれてきたベンチ、伸びた雑草などで長い時間放置されている公園だとわかった。
「ここでなら誰にも聞かれないだろう。そういえば、もう遅いけど家に帰らなくて大丈夫なのか?」
 刹那さんが心配そうに私の顔を覗いて聞く。
「大丈夫です。親は亡くなってしまったので。」
 親のことを思い出すのは吐き気がするほど、つらくて痛いことばかり浮かんでくる。それは、思い出したくもない私の過去。
「すみません、話がそれてしまいました。私は何者か、という質問でしたっけ?」
 私は苦い過去を思い出さないように、無理やり話を変えた。
「ああ、いったい何者なんだ?」
沈黙が数秒続き、私は深呼吸をして勇気を振り絞った。
 これを言うことは、良くない。どこの馬の骨かもわからない人に、軽々しく話すのは暗殺者のルール違反。
 でも、なぜか話した方がいいって、心のどこかで誰かが言ってる気がする。
「私は……暗殺者です。」
 静かな公園で聞こえたのは、私の心臓の音だった。
 ああ…。ついに言ってしまった。もう、後戻りはできない。
「…はあ?」