女嫌いな先輩に溺愛されています

「どうぞ」


店員さんがテーブルに紅茶とケーキを置いた。


「ありがとうございます」


おいしそう……!



目を輝かせた私を見て店員さんが言った。




「水無瀬の彼女さんが喜んでくれて良かったよー」



さっきの聞こえてなかったんだ……!


瑠加先輩のためにも否定しなければ!!



「か、彼女じゃないです!
付き合ってません!」


「……え?」



な、なんでそんなに驚いてるんだろう……?




「水無瀬の片思いってこと?!」





……?


なんでそうなるんですか……?!



「……うるさ」



「否定しないってことは……
そういうことなのか!!」



店員さんはそう言って瑠加先輩の背中をバシバシ叩いている。



誤解がうまれている気がするんですけど……




瑠加先輩がこっちを向いて私に言った。




「付き合ってみる?」



……へ?




つ、付き合って、みる……?




瑠加先輩、何言って、……




「か、からかわないでくださいっ!!」




「からかってるようにみえる?」



「み、みえます」



もうっ!!


瑠加先輩って冗談好きな人だな……




振り回されてずっとドキドキしっぱなしのこっちの身にもなって欲しい……




そんなことを考えていた私の耳には……



「俺本気なんだけどなー」




先輩の呟きが届くことはなかった。