「この重なった長方形は階段。で、このリビングの上のデカい丸が2階部分な」
『うんうん!』
「こっちはその二カ所をつなぐ柱で、天井も作って軒も広げて___」
『……ん?』
「あ、どうせ作るなら縁側も欲しいな…だったら廊下もいるし、そうなると洋室じゃなくて和室にして畳に___」
………。
あれ、なんか話がおかしくなってきたなー…?
甘太郎も一もそう感じているみたいで、さっきから滝のような汗を流している。
「えっと…い、樹~、ちょっといい?」
なおもブツブツと語り続けていた樹に、ぼくが代表して声をかけた。
「…ん?どうした?」
「いやその…お前の作ったこの設計図なんだけど…」
「あぁ、どこか分からない所があったか?」
「っていうか…えっとさ、これって…どういう秘密基地にするかの案、なんだよね?さすがにほぼ素人のぼくらには荷が重いっていうか…」
ぼくの言葉に、樹はいたって真面目な顔で答えた。
「いや、将来俺が住みたいなって思う家の設計図だけど」
「今考えてんじゃねぇよ!!!」
ちくしょう!
途中までは良かったのに、コイツも結局ふざける側なのかよ!
いや本人はマジで作る気あるんだろうけど!
今はぼくらの秘密基地が先だろうが!!



