ぼくたちのひみつきち


「お呼びでしょうか、坊ちゃん」


「うわぁ!!?」


教室内のロッカーから、黒スーツにサングラスの不審者が現れた!

ぼくは思いきり後ろへのけ反る!


「すっげぇ!逃○中のハンターみてぇ!」


「いや、あの気配の消し方は戦○中の忍だろ」


「言ってる場合か!先生ーッ!校内に不審者がいますッ!!」


のんきな甘太郎と樹を横目に一人ビビり散らかすぼく!

それを見て一が「大げさですよー」とクスクスと笑った。

なに笑っとんじゃい!!


「栄助くん、彼が伊草ですよ。両親がつけてくれた、僕のボディーガードで…よく心配して学校にまでついてくるんです」


「この学校のセキュリティどうなってんだ!」


なにちゃっかり潜入されてんだ教師たち!

っていうかロッカーの中、掃除用具とか置いてあったはずだろ!

掃除の時間どこにいたんだよこの人!怖い!


「伊草、栄助くんがパニックになっているので、もう少しそこに隠れててください」


「承知いたしました、坊ちゃん」


言い終えるなり再びロッカーへと入っていく伊草さん。

ぼくは威嚇した猫のようにフーッ、フーッと荒い息を吐きながらロッカーを睨みつけていた。

あの人これからも登場するんだろうか…だとしたら心臓に悪い。