「リムジン置きたいです!」
「うん、無理」
間髪を入れずにキッパリと断る。
なにを言ってんだこのお坊っちゃんは。
申し出を却下された一は諦められないのか、それでもぼくに食い下がってきた。
「り、理由を聞いてください!ほら、裏山といえど山道を行き来しますから、交通手段は必要じゃないですか!」
「じゃあ自転車でいいじゃん!あとリムジンは山道に向いてないと思うんだ!」
いったいどこに山の中でリムジンなんて高級車を走らせるやつがいるんだ!
いやここに一人いたけど!
ぼくの返答に一が恥ずかしそうにうつむく。
「それが…僕、自転車に乗ったことなくて…」
「お前の都合かよ!…っていうかリムジン置くとして、運転手はどうするのさ」
ぼくの当然たる疑問に一が答える。
「それなら大丈夫です、伊草がいますから」
「いや誰だよ伊草…」
ぼくがツッコむなり、一が指をパチンと指を鳴らした。
すると___。



