ぼくたちのひみつきち


「オレの中では秘密基地って、手作りのブランコとかがあるイメージなんだよなー」


「あぁ…材料さえあれば作れるな。重さに耐えるだけの太い枝と、それなりのデカい木も必要だけど」


机に肘をつきながら樹が言った。

それに一が続く。


「木がある場所といったら…学校近くの裏山でしょうか」


その言葉に全員で頷く。

どうやら基地を作る場所は裏山で決まったらしい。

ぼくはノートに“場所、うらやま”と書き記す。


「…で、なんでバンジージャンプなんだよ。ブランコじゃダメなわけ?」


そう聞くと甘太郎は力強く頷く。


「バンジーのがスリルあっていいだろ!」


「求めてないんだよスリル!秘密基地に一番いらない要素だろそれ!」


「なんでだよー!絶対ブランコ作るより簡単だってバンジー!木とロープあれば後は結んで飛び降りるだけだぜ!?」


「それで安全に事が進むならあそこまで厳重な安全確認しないんだよバンジー!」


ダメだ…コイツはバンジージャンプを甘く見すぎている。

一歩間違えたら大ケガじゃすまないだろうし、どうにか諦めさせないと…。

ぼくがそう決心したとき、おずおずと一が声を発した。