しかし……そうなると、いよいよどうするか。
ぼくはテントの外を見た。
さっきより勢いは収まってきたけど、まだ雨は降っている。
「テントの中、ほかに何かなかったっけ?」
樹が辺りを見回した。
「ん~…そうだなぁ…」
ぼくはテーブルの上で山積みになっていたマンガ本に手を伸ばす。
「ここに置いてるマンガはもう全部読み終わってるし…あとは何か___」
ゴソゴソと本をあさっていると、指先にコツンと硬い物が触れた。
「ん?何だこれ…」
ぼくの呟きに3人が視線を向ける。
積まれた本の中からぼくが取りだしたのは…トランプの入ったプラスチックのケースだった。
「お、それ5月ごろに栄助が持ってきてたやつじゃん!」
「そういえば置いていったっけ…」
手にしたケースをまじまじと見つめながら呟く。
自分で持ってきておいて、すっかりその存在を忘れていた。
「……やる?」
ぼくの言葉に皆が頷く。
「じゃあ、やるのは何にしようか?」
そう問いかけると真っ先に甘太郎が手を上げた。
「はいはーい!トランプっていったらババ抜きだろ!」
「いいんじゃね?最初だし、分かりやすいやつで」
「ですね。トランプの王道って感じがします!」
「じゃあババ抜きで決定ってことで」
ケースからトランプを出す。
すると甘太郎が手を伸ばしてきた。



