ぼくたちのひみつきち


危険な物に興味を持つという一の悪いクセが出たところで…そろそろ話を変えようとぼくは咳払いをした。


「コホン…ところで、一は何か持ってきてる物とかあったんだっけ?」


その言葉に一の肩がピクリと跳ねる。


「えっと…あの、あるにはあるんですが…その…」


どこかためらっているように彼の視線が右往左往しだす。


「なんだよ、歯切れが悪いな」


「見せにくい物なん?」


甘太郎と樹が一のカバンに目をやる。


「無理にとは言わないけど…ちょっとでも暇つぶしになりそうな物なら、見てみたいな」


ぼくもダメもとで聞いてみる。

すると「そこまで言うなら…」と観念したように一がカバンから何かを取り出した。


「これ…人生ゲームなんですが…」


『おぉ!!』


一の言葉にぼくらが歓声を上げる。


「良いじゃん人生ゲーム!」


「これである程度は時間つぶせるんじゃね?」


「そうだね。一、その人生ゲームってどういうやつ?ほら、こういうのって舞台とかテーマがあるじゃん」


そう問いかけると一は、なぜか遠い目をして呟いた。


「…僕の人生ゲームです…」


『は?』


3人で声を重ねる。


「そりゃ、一が持参した持ち物なんだから“僕の(はじめの)”だろうけど…」


ぼくの発言に一が首を横に振った。


「あ、いえ…そういうことではなくて___」