ぼくたちのひみつきち


無人島を自分好みに開拓、創造する事ができるスローライフゲームなんて物作りが好きな樹のためにあるようなものじゃないか。


「樹の作った島とか絶対すごいじゃん…」


「今度オレと通信しようぜ、遊びに行きたい!」


「別にいいけど…荒らすなよ?今俺らの住んでる町作ってる最中なんだから」


「作ってる物の規模がデカすぎる…」


よくゲームでリアルな町1つ作ろうって気になるな…。

さすがマイ○ラで自分の住んでる家を1ヶ月で完全再現した樹だ。


「すごいですね…僕はまだ物語の序盤で止まってて…」


ずっとぼくたちの会話を聞いていた一が羨ましそうに呟いた。


「ん?それって進め方が分からないってこと?」


ぼくが首をかしげると、一は困ったように笑った。


「木から“蜂の巣”を落とすのが楽しくて止められなくて…」


「スローライフゲームでスリル楽しんでんじゃねぇよ!!」


「巣が落下してから大量のハチに追いかけられるところがドキドキしていいんですよね…」


「それ楽しむための要素じゃないから!どちらかというと厄介なお邪魔要素だから!!」


どんな楽しみ方してるんだコイツは。

いや、自由度の高いゲームではあるけど、さすがにクセが強すぎるだろう。

これはそのうちサソリやタランチュラにもハマるぞ…。