もしそうだとしたら、さっきの『付き合ってるんですか?』という質問も、ただの興味本位ではなくなる。
恋人なのか。
脈はあるのか。
理沙ちゃんにとって私が邪魔な存在かどうか。
探りをいれられているのかもしれない。
「好きっていうか……」
理沙ちゃんは人差し指をあごに寄せて少しだけ考えるようにすると、にっこりと笑った。
「目の保養、ですかね」
「……うん?」
予想していた返答とだいぶ違った。
「え、付き合いたいとかは思わないの?」
念の為にそう尋ねてみる。
「まさか!山岸先輩ってかっこいいけど、付き合ったら絶対苦労するタイプじゃないですか。他の人にもあの距離感で行かれるのは許せないですし、せいぜい仲のいい男友達ポジが安定ですかね」
理沙ちゃんはケラケラと笑った。
さっきまであんなに山岸の魅力を語っていたのに、彼氏としての山岸の評価はあまり良くないらしい。
また一人で空回っていただけだったんだと、無性に力が抜けた。
