愛のない結婚をした継母に転生したようなので、天使のような息子を溺愛します

「お城……王女……公爵」

 どう考えても、あの物語の設定に似ている気がする。
 やはり私、憑依か転生みたいなのをしちゃったみたいね。

 はっきりと痛みを感じることも出来るし、これはもう夢なんかではないもの。

 まず状況を確認して、本当にこれがあの本の中なのか調べなくちゃ。
 だけどその前に、何か食べないと動けそうもないわ。

「はぁ」

 いつからこんな風に体調が悪かったのか分からないけれど、この体は驚くほど痩せていた。

 強風が吹いたら飛んで行ってしまうんじゃないかしら。
 前の私の体重の半分とは言わないけど、本当にそれくらいしかない気がする。

 美人薄命じゃないけれど、ペラペラね、この体。
 もしかしたらそれが原因で死んでしまったとか。