愛のない結婚をした継母に転生したようなので、天使のような息子を溺愛します

「そんな風にして同情を買おうとか無理ですからね、王女様」
「まったくこっちは忙しいんですから、そんな無駄なことは辞めて下さいね。ここはもうお城ではないんですよ。自分のことは自分でなさって下さい」
「本当に手間がかかるようなら、こちらから公爵様に報告させていただきますからね」

 床に転がり未だに動けない私に、そう吐き捨てると三人は笑いながら部屋を出て行ってしまった。
 彼女たちが部屋から出て行ったあと、私はなんとか自力で上体だけを起こす。

 まったく随分な言い分ね。これがどうやったら、演技にでも思えるのかしら。
 心配の欠片もしないどころか、あんな風に嫌味を言われた上に笑われるだなんて。どういう扱いなの、これは。

 気だるさは変わらないものの、昨晩の差し込むような頭の痛みはない。
 ため息を吐きつつゆっくり立ち上がると、テーブルには簡素な料理と水が置かれていた。