愛のない結婚をした継母に転生したようなので、天使のような息子を溺愛します

 温かな料理は、何を食べても美味しかった。

 スープは具がたくさん入っており、ベーコンみたいなやや大きめの肉も入っていた。
 それに彩とりどりの生野菜のサラダには、甘酸っぱいオレンジ色のドレッシングがかかっていて、小食の私でも食べ切ってしまうほど。

 パンもいつものとは比べ物にならないくらい、ふわふわしていた。
 そして料理全てが順番に出されて給仕され、最後には温かな紅茶が出されている。

「他に何か必要なものはございますか?」

 アーユと呼ばれていた侍女が、食事が終わった私に声をかけてきた。
 その表情は公爵に似てやや硬いものの、特に嫌悪している様子は窺えない。

 年齢からいっても、この人がここの侍女頭なのかもしれないわね。
 ビオラのことなんて好きではないだろうに、感情を全く表に出していないもの。