愛のない結婚をした継母に転生したようなので、天使のような息子を溺愛します

 彼らへの処罰はきっと軽くはないだろう。
 貴族を侮蔑したのだけではなく、食事も盗んでいたのだから。初めはただのストレス発散だったのかもしれないけど、ホント、バカな子たちね。

「話は、彼らから聞く」

 ラナが出て行ったのを見届けると、公爵は向き直り私にそう言った。
 その表情からは、感情は読み取れない。

 笑って欲しいとは思わないけれど、もう少し普通の顔をしてくれたらカッコいいと思うのに。
 なんだか残念な人ね。

「そうですか」
「何か言いたいことはあるか?」
「……いえ、温かな食事が食べられれば、私は何の問題もありません」
「そうか」

 私がそれ以上何も言わないことに、逆に彼が困っているようにさえ思えた。

 だけど今の私にはそれは全て。これ以上何も言うことなどなかった。