愛のない結婚をした継母に転生したようなので、天使のような息子を溺愛します

「何のつもりだ?」

 無視を決め込んだというのに、逆に向こうから私に声をかけてくる。

 嫌いなら、私と同じように無視してくれればいいのに。
 こっちは初の温かい食事待ちでウキウキなのよ。構わないでちょうだい。

「何の……ですか。見て分かりませんか? ただ食事を待っているだけですが」
「普段ここでは食事をしない君がか?」

 そう言われて、ふと考える。
 なんでビオラはここで共に食事をしなかったのかしら。

 少なくとも、この子は公爵のことが好きで好きで仕方がなかったはず。

 それは叶わないし、通じないとしても同じ空間にいたいって思わなかったのかな。
 それとも終始こんな態度だったから、悲しくなっちゃったとか?

 それはあり得そうだけど。でもなぁ。自分から後妻でもいいから公爵と結婚したいって言い出すほどだったんだから、もっと押してそうなんだけどな。