愛のない結婚をした継母に転生したようなので、天使のような息子を溺愛します

「ええ、もちろんよ。朝食も夕食も、ほぼこれと同じものをここに嫁いできた時からずっと食べているわ。だけど昨日いただいたお昼ご飯があまりに美味しくて感動したものだから、出来れば朝か夜だけでもいいから、あれと同じようなものにして欲しくて」

 私は白々しく、視線を落とした。
 ざわざわとし始める厨房の料理人たち。
 もちろん私も、こうなることが分かってやっていた。

 そう、この料理が本来私に出すべきものではないことなど分かりきっていたから。

 そしてこの場で大声で食事の批判をすることで、出した方が悪いのか運んだ方が悪いのか、はっきりさせようと思ったのだ。

 こんな粗末な料理だって、誰かが作って、誰かが運んだのだ。もちろんわざと、私に食べさせるために。

 こんなことをどこまでの人間が知っているのか知らないけど、普通に考えればおかしいことなど分かり切っている。

 自分たちの非を認めたくない人なら、結果は簡単だろう。