愛のない結婚をした継母に転生したようなので、天使のような息子を溺愛します

「公爵からの愛がないことと、私が公爵夫人だということは別だってまだ分からないようね」
「あははははは。負け惜しみ言っちゃって」
「ホント、やだやだ。どっちだって同じことじゃないですか~」

 私のことは大人だから後でもいいし、まず先にルカの待遇改善と思ったけど、さすがに頭に来たわ。
 ここまで言われて、反撃されないとでも思ってるのかしら。

「あなたたち、もう食事の用意も持ってこなくていいわ」
「食べないつもりですか? そんなことしたって、誰の同情も買えませんよ?」
「同情同情って、みんな馬鹿の一つ覚えみたいに言っちゃって、それこそ頭大丈夫? こっちは同情なんてどうでもいいから。そんなもの端から気にしていないわ」
「じゃあ、なんだって言うんですか」

 きっぱりと言い切る私に、侍女たちはややたじろぐ。

「こうするのよ」

 私はズカズカと彼女たちの脇をすり抜けると、いつもの硬いパンと具なしスープを持って部屋を出た。