愛のない結婚をした継母に転生したようなので、天使のような息子を溺愛します

 一言に侍女といっても、その種類はいくつかある。
 
 それこそただの下働きから、洗濯のみをする者。
 部屋付きの侍女や、特定の身分の高い人間に仕える者まで多種多様だ。

 そしてその階級や仕事内容によって、支払われる給与も全然違ってくるらしい。

 この部屋に特定の人間で出入りしているのは、この三人だけ。
 だから部屋付きの侍女か、ビオラ専用の侍女かと思ったんだけど違ったみたいね。

「下働きの侍女では、お部屋のことまでは分からないものね」
「なんですって!?」
「あら違ったの? 毎日食事しか運んでも来ずに、部屋のことなど全くしないから、そうだと思ったのだけど?」

 洗濯物の回収をするわけでも、部屋の片付けをするわけでもない。
 一日二食か三食か知らないけど、ただそれを部屋に運んで片付けるだけ。

 湯や身支度の用意もしてくれるわけでもないし。
 あとは全部自分でやらなければいけないのだ。

 これで下働き以上の給与をもらっていたら、詐欺でしょう。
 サボるのも大概だわ。

 だいたいここは公爵家なのだから、給与だってそんなに安くもないはずなのに。