愛のない結婚をした継母に転生したようなので、天使のような息子を溺愛します

 あの子たちからの嫌がらせか。
 どうしようかな。

 今まではそのまま我慢していたみたいだけど、私はそこまで性格良くないのよね。

「でもまぁ私のことよりも、まずはルカのことよね。明日は乳母がどんな人なのかと、困っていることがないか確認しなきゃ」

 わざわざ母親が実家から呼び寄せた乳母。
 しかも彼女は母親がルカを捨てて出て行ったあとも、ルカのためにこの公爵家に残った。

 普通に考えれば、彼女がこの屋敷でルカの一番の味方のはずなんだけど。
 物語でもルカは酷い子ども時代を過ごしたと書かれていた。

 身分で言えばルカは次期公爵なのに、現公爵である実の父親がルカのことにまったく関心がないのがダメなのよね。
 おそらくそれをいいことに、この部屋の侍女と同じように乳母もルカに酷い扱いをしているんだわ。

 公爵の耳にこのことを入れるのは簡単だけど、絶対動かなさそうだし。
 大人であり、継母である私が何とかしてあげなきゃ。

 明日はもっと仲良くなれるといいな。
 そんな風にいろいろと考えながら、一人部屋で自分のことをしていると、あっという間に朝が来ていた。