愛のない結婚をした継母に転生したようなので、天使のような息子を溺愛します

 ルカと一日遊んで分かったことはいくつかある。
 まず、昼ごはんの時間になっても、ルカの元へ来る侍女たちはいなかった。

 彼は勝手知ったるとばかりに、私と一緒に厨房まで食事を取りに行った。
 ルカの話では、自分のことは自分で出来るようにならなければいけない、というのが彼の乳母からの教えらしい。

 ルカの母親は、ルカが三歳の時に出て行ったはず。
 その後はルカの母親が実家から連れてきた乳母が、彼の面倒を全部見ていた。

 だけど、いくら自分のことは自分でといってもまだ相手は四歳の子どもなのよ。
 そんな小さな子にさせることじゃないと思うのよね。

 厨房では、料理長が私とルカが外で食べる分の食事をすぐに用意してくれた。
 初め、私とルカがセットでいることに驚いてはいたけど、少なくとも他の使用人たちよりは料理長は親切だった。

 嫌な顔ひとつせず、お肉や野菜がたくさん入ったサンドイッチにお菓子、それにフルーツまでカゴに入れて渡してくれたもの。

「自分たちで取りに行った料理はマトモなもので、今がこれってことは、やっぱりそういうことよね」