愛のない結婚をした継母に転生したようなので、天使のような息子を溺愛します

 日が傾きかけた頃、私はルカと共に歩いて部屋まで帰った。
 部屋の中にはいつ届けられたのか分からない食事が、水差しと共に置かれている。

 どうやら朝と同じ侍女たちが運んできてくれたようだ。
 しかしベッドなどは朝私が出ていったまま整えられてもおらず、よく見れば部屋の隅には白い綿ほこりがかなり溜まっていた。

 彼女たちは食事を運ぶくらいしか、今までビオラの世話をしていなかったらしい。
 クローゼットの中の服といい、まったく扱いが酷すぎるわね。

 私は冷めた料理の置かれたテーブルにつく。

 食事は朝よりはマシとはいえ、冷えた野菜くずのような炒め物と、その上に乗せられた味がしなさそうな固い目玉焼き。
 そして朝と同じような具のないスープとパン。

「さすがにこれが夕飯って……」

 ビオラが何も言わないことをいいことに、やりたい放題ね。