愛のない結婚をした継母に転生したようなので、天使のような息子を溺愛します

 いやぁ、本で読んだ時は確かにこのビオラが可哀そうで感情移入したけれど、現実ここに立つと、それよりもこのアッシュのキャラが嫌いすぎてビックリだわ。

 何なの、この人。モラハラなの?
 それともフキハラ?

 やだ、なんでこんな人と結婚したのよ、ビオラ。

 私があなたの友だちだったら、絶対止めてたわ。
 不良物件すぎ。今更返品できないのかしら。

 ビオラは良かったのかもしれないけど、私この人とずっと一緒なんて嫌よ。

 こっちだって我慢の限界というか、我慢なんてするつもりは一ミリもないわ。
 先に喧嘩を売ったのはそっちなんだからね。

「私もないって……」
「だいたいこの服はクローゼットにあったものです。ご用意されたのは私ではなく、公爵様ではないのですか? お気に召さないと言うのなら、これからはお気に召すものだけ入れておいて下さい。こちらもそのような言いがかりをつけられては非常に迷惑です。では失礼」

 私は言いたいことだけ言うと、呆気にとられた彼らを無視し、そのまま玄関の扉を開け外へと出た。