愛のない結婚をした継母に転生したようなので、天使のような息子を溺愛します

「ビオラ、何の用だ? そんな貧相な格好をして、今度は俺の同情でも買いに来たのか?」
「貧相? 同情……ですか?」

 しかしそんな感情もトゲしかない彼の言葉に、完全にかき消されてしまう。

 同情って言葉を聞くのは、私の記憶が戻ってから何回目かしら。

 なに、今流行ってたりするの?
 そんなブームなんて全然いらないんだけど。

 こっちだって、そんなもの一ミリも売りたくもないわ。

 面倒くさい。なんなのこの人。
 いきなり朝一に顔を合わせて言うセリフじゃないと思うんだけど。

 でも一個だけ収穫ね。ビオラ、この子の名前がそうなのね。
 やっぱりこれで子どもの名前があれだったら、私が思っている物語そのものだわ。

 それにしても、貧相な格好で相手の同情を買うってどんな状況なのかしら。
 だいたいあのクローゼットに入っていた服は、ほぼこんなのばっかりだったじゃない。