愛のない結婚をした継母に転生したようなので、天使のような息子を溺愛します

 中から背は私より頭一個半くらい高いだろうか、ややガッチリとした体格でブルーグレイの短い髪、青い瞳の男性が出てくる。

 そして彼は私を見つけるなり、眉間に深く皺を寄せた。

「……アッシュ様」

 その名前は私の意思ではなく、自然に口からこぼれていた。
 意識や記憶はなくとも、体が覚えているらしい。

 そして睨みつかれているにも関わらず、不思議と嫌悪感はない。
 むしろ少し寂しいというか、悲しいというか。

 自分のものではないような感情が、胸に宿っていた。