愛のない結婚をした継母に転生したようなので、天使のような息子を溺愛します

「まぁ、被害妄想かもしれないけど。あんまり感じは良くないかな」

 少なくともこの体の持ち主だった子は、そう感じていたように思える。
 だから彼らの顔色をうかがうように、いつも視線を気にしていた気がした。

 どこにも味方はいなさそうね。うーん。困ったな。

 こんな右も左も分からない世界で、敵ばっかりだなんてどうしたらいいのよ。
 そんなことを考えると、ため息だけがこぼれてくる。

「はぁ」

 手すりを掴みながら、ゆっくりと階段を降りると、ちょうど一階の右わきにある部屋の扉が開いた。