愛のない結婚をした継母に転生したようなので、天使のような息子を溺愛します

 でもいくら夫との仲が悪かったとしても、最低限の世間体ってあるとは思うのよね。
 意地悪にしたって限度があるっていうか。そこまでやるかって感じ。

 そう。仮に公爵が妻に無関心だとして、ここまで徹底的にやるかしら。

 むしろあの侍女たちが隠したとか、盗んだとかそっちの線の方があり得そうなのよね。

「んー」

 この中央階段にたどり着くまで、数名の使用人たちとすれ違ったが、誰もが私を無視するように避けて通っていった。

 いないものというよりは、どこか嫌悪を抱いている。
 皆がそんな表情に思えてならなかった。