愛のない結婚をした継母に転生したようなので、天使のような息子を溺愛します

 食事は病人が食べるものとしては、確かにちょうどよかった。

 味気ないスープは胃にもたれることもなく、またこの体の持ち主として食べられる量もあれくらいが限界だったらしい。
 ある意味全てがピッタリとはいえ、この体を心配して作られたものとは考えづらかった。

「それにしても本当に美味しくないわね。味気ないし、具もないし。毎回こんな食事だと、さすがに嫌すぎるし、これではいつ体力が戻るか分からないわね」

 味はもうちょっと塩とか胡椒とか、濃いめとは言わないけどハッキリしたものがいいな。
 あれでは、全然味がしないしただの野菜のくず汁って感じなのよね。

 出汁いれる前と言うか、作る途中で持ってきたというか。
 ああ、味噌汁で味噌入れる前みたいな感じかな。
 出汁っぽさもないから、あれはそれ以下だけど。

 まさか、この世界ではあれが主流ってわけでもないわよね。

 本の中ではさすがに食事風景の描写なんてなかったから、気にしたことはなかったけど。
 もし主流ならキツイわ。味なさすぎだもの。元現代人には耐えられないってば。