2月22日。
とうとう、この日が来た。
俺は、期待を胸に、昼からゲームショプに向かった。
ゲームショップに着くと、大行列だった。
「(まさか、外にまで行列が出来ているとは…。)」
俺は、外に出来ている行列に並んだ。
行列を横目に、買取が済んだ人達が、帰って行っていた。
「このゲーム、高く売れると思ったのにな…。」
この言葉を何度も聞いた。
「(高額買取の人は、全然いないのか?)
(出て来る人達は、全員、少額買取じゃないか。)」
俺は、高額買取の人が居ないのを見て、心配になった。
3時間ほど経っただろうか…。
やっと、店内に入った。
店内の1階は、壁と出入り口が全てガラスで、プールが作られていた。
プールには、高額買取の人達で賑わい、プールのそばにBRAがあり、BRAの反対には、ピラニアの入った水槽が置かれていた。
高額買取の人達が居ないと思ったら、高額買取の人達は、プールとBARで楽しんでいたのだ。
「(高額買取も居たんだ…。)」
俺は、行列に従って、上へと上がっていった。
買取査定をしていたのは5階。
段々と、俺の番が近づいてきた。
少額買取でも、0円は、また居ないらしく、みんな、いくらかは買取されているみたいだった。
俺の並んでる行列は、どんどん上がっていき、4階まで来た。
「(あと少しで、俺の番だ。)
(いくらで、買取されるんだろう…。)
(最高額200万だからな…。)
(200万だったりして。)」
俺は、200万もらった時の想像を膨らませていた。
俺の前の前の人が、俺と同じゲームの通常盤を持ってきていた。
その人は、100万で買取されていた。
「(通常盤で100万?!)
(じゃあ、俺は200万か?)」
俺は、胸を躍らせた。
そして、とうとう、俺の番が来た!
俺は、意気揚々と、ゲームを出した。
「(同じゲームの通常盤が100万だったんだ。)
(俺は、もっといく!)
(限定初期版だからな。)」
ゲームを受け取った店員は、他の店員達と話し合い、査定結果を告げに来た。
俺の心臓は、バクバク…。
「こちらの商品の買取は0円です。」
「そんなバカな!!
俺と同じゲームの通常盤が100万だったんだぞ?!
なんで俺のが0円なんだ?!」
俺は、店員に詰め寄った。
「何を申されても、こちらは0円です。
お引き取りを…。」
俺は、ゲームを引き取り、帰る方の階段を降りて行った。
1階では、楽しそうな声が聞こえる…。
その声を聞いていると、益々、怒りが込み上げてきた。
だけど、その怒りを誰にもぶつける訳にもいかず、トボトボと階段を降りて行った。
トボトボ降りて行くと、プールの様子が、見えるようになった。
プールで遊んでいる、高額買取された人達は、全員が、小学校の同級生達だった。
「(何だよ!!)
(あいつら、全員、高額買取かよ!!)」
俺は、益々、怒りが込み上げてきた。
羨ましく、その光景を見ていると、同級生の1人、池山くんが、ピラニアの入った水槽のそばに立った。
そして、次の瞬間!!
池山くんは、何を思ったのか、ピラニアの入った水槽をプールの方に倒した。
いきなりのことに、叫びと共に、プールの水が、血の色に変わっていった。
「(どういうことだよ!!)
(何で、池山くんは、ピラニアを…。)」
プールの中で遊んでいた同級生達は、みんなピラニアに食べられてしまった。
そして、池山くんは、自らピラニアの入っている、プールに飛び込み、ピラニアに食べられてしまった。
1階に居た人達は、パニックになり、我先にと出口に押し寄せた。
出口に辿り着くと、出口が開かず、慌てふためく人々…。
人々が集まっている中、バイクが突っ込んできて、ガラスが割れて、沢山の同級生が犠牲になった。
その中で、同級生の中で1番金持ちの黒瀬くんが、軽症の人を4人連れて、タクシーで病院に向かおうとした。
タクシーに乗り込み、病院までお願いしたところ、運転手さんが、まるで酔っ払っているかのように、酷い運転を始めた。
そして、タクシーは、電柱に突っ込み、乗っていた全員が死んでしまった…。
逃げ場を失った人達は、ただ、呆然と立ち尽くした。
その中で、3人の女子が、1人の女子を痛めつけようとしていた。
痛めつけられそうなのは、同級生の中で1番モテていた、宇津志原(うつしはら)さん。
宇津志原さんは、黒髪のストレートロングヘアーで、可愛いというより、キレイ系の顔をしていた。
3人は、宇津志原さんの体に、ガラスの破片で、傷付けていた。
宇津志原さんは、唇を噛みながら、声を殺し泣いていた。
俺は、宇津志原さんを助けに行った。
「止めろよ!!
宇津志原さん、大丈夫?!」
「大丈夫…。
ありがとう…。」
「そうやって、すぐに、男に媚び売るんだから!!
そういうとこが、大っ嫌いだったのよ!!」
女子3人は強い口調で、そう言った。
「お前らが、こんなことしてなかったら、宇津志原さんを助けることもなかったろ?!
お前らのせいだよ!!」
俺は、叫ぶと同時に、女子3人を外に放り出した。
放り出された3人は、たまたま来た車に轢かれて死んでしまった。
俺は、宇津志原さんを抱きかかえた。
「(あれ…。)
(同級生に宇津志原さんっていたっけ…?)
(隣のクラスにも居なかったよな…。)
(じゃあ、ここに居る、宇津志原さんって…。)」
俺が不思議に思っていると、宇津志原さんが、奥にある、ゲーム機を指差した。
「あれ…やってみて。」
「こんな時に、ゲームなんて…。」
「お願い…。」
「分かった…。」
俺は、宇津志原さんを寝かせ、ゲーム機に近付いた。
そのゲーム機には、覚えがなかった。
「(こんなゲーム機あったか…?)」
ゲーム機の画面を見ると、この中で、同級生じゃないのは?と書かれていた。
俺は迷わず、宇津志原 理恵と打った。
ゲーム機の画面には、大当たり!と出て、音楽が鳴った。
俺は、宇津志原さんの方を見た。
すると、彼女の髪はピンク色に変わっていた。
「よく分かったね。
あたしが、同級生じゃないこと。」
「分かるさ。
君は、このゲームの主人公の妹だろ?」
俺が宇津志原さんに、俺の持ってきたゲームのパッケージを見せた。
「そう…。
あたしの本当の名前は、アンジー。
そのゲームの中のキャラよ。」
「アンジー、どうしてこんなことを…?」
「あたし達のゲームを忘れて欲しくなかったの…。」
「だからって…。」
「でも、大丈夫。
ここは、ゲームの中だから…。」
「違うよ。
アンジー。
ここは、ゲームの世界じゃない。
現実なんだ。
だから、誰も生き返らない。
君の傷も消えない。」
「ここが、現実の世界…?」
「そう。」
「あたし、現実世界で、みんなを殺してしまったの?」
「そうだよ。」
「そうなんだ…。
じゃあ、あなたは早く逃げて。」
「でも…!!」
「これは、あたしがやったの!!
あなたじゃない!!
だから、早く逃げて!!
早く!!」
俺は、弱虫だ…。
彼女を1人にして逃げたんだから…。
とうとう、この日が来た。
俺は、期待を胸に、昼からゲームショプに向かった。
ゲームショップに着くと、大行列だった。
「(まさか、外にまで行列が出来ているとは…。)」
俺は、外に出来ている行列に並んだ。
行列を横目に、買取が済んだ人達が、帰って行っていた。
「このゲーム、高く売れると思ったのにな…。」
この言葉を何度も聞いた。
「(高額買取の人は、全然いないのか?)
(出て来る人達は、全員、少額買取じゃないか。)」
俺は、高額買取の人が居ないのを見て、心配になった。
3時間ほど経っただろうか…。
やっと、店内に入った。
店内の1階は、壁と出入り口が全てガラスで、プールが作られていた。
プールには、高額買取の人達で賑わい、プールのそばにBRAがあり、BRAの反対には、ピラニアの入った水槽が置かれていた。
高額買取の人達が居ないと思ったら、高額買取の人達は、プールとBARで楽しんでいたのだ。
「(高額買取も居たんだ…。)」
俺は、行列に従って、上へと上がっていった。
買取査定をしていたのは5階。
段々と、俺の番が近づいてきた。
少額買取でも、0円は、また居ないらしく、みんな、いくらかは買取されているみたいだった。
俺の並んでる行列は、どんどん上がっていき、4階まで来た。
「(あと少しで、俺の番だ。)
(いくらで、買取されるんだろう…。)
(最高額200万だからな…。)
(200万だったりして。)」
俺は、200万もらった時の想像を膨らませていた。
俺の前の前の人が、俺と同じゲームの通常盤を持ってきていた。
その人は、100万で買取されていた。
「(通常盤で100万?!)
(じゃあ、俺は200万か?)」
俺は、胸を躍らせた。
そして、とうとう、俺の番が来た!
俺は、意気揚々と、ゲームを出した。
「(同じゲームの通常盤が100万だったんだ。)
(俺は、もっといく!)
(限定初期版だからな。)」
ゲームを受け取った店員は、他の店員達と話し合い、査定結果を告げに来た。
俺の心臓は、バクバク…。
「こちらの商品の買取は0円です。」
「そんなバカな!!
俺と同じゲームの通常盤が100万だったんだぞ?!
なんで俺のが0円なんだ?!」
俺は、店員に詰め寄った。
「何を申されても、こちらは0円です。
お引き取りを…。」
俺は、ゲームを引き取り、帰る方の階段を降りて行った。
1階では、楽しそうな声が聞こえる…。
その声を聞いていると、益々、怒りが込み上げてきた。
だけど、その怒りを誰にもぶつける訳にもいかず、トボトボと階段を降りて行った。
トボトボ降りて行くと、プールの様子が、見えるようになった。
プールで遊んでいる、高額買取された人達は、全員が、小学校の同級生達だった。
「(何だよ!!)
(あいつら、全員、高額買取かよ!!)」
俺は、益々、怒りが込み上げてきた。
羨ましく、その光景を見ていると、同級生の1人、池山くんが、ピラニアの入った水槽のそばに立った。
そして、次の瞬間!!
池山くんは、何を思ったのか、ピラニアの入った水槽をプールの方に倒した。
いきなりのことに、叫びと共に、プールの水が、血の色に変わっていった。
「(どういうことだよ!!)
(何で、池山くんは、ピラニアを…。)」
プールの中で遊んでいた同級生達は、みんなピラニアに食べられてしまった。
そして、池山くんは、自らピラニアの入っている、プールに飛び込み、ピラニアに食べられてしまった。
1階に居た人達は、パニックになり、我先にと出口に押し寄せた。
出口に辿り着くと、出口が開かず、慌てふためく人々…。
人々が集まっている中、バイクが突っ込んできて、ガラスが割れて、沢山の同級生が犠牲になった。
その中で、同級生の中で1番金持ちの黒瀬くんが、軽症の人を4人連れて、タクシーで病院に向かおうとした。
タクシーに乗り込み、病院までお願いしたところ、運転手さんが、まるで酔っ払っているかのように、酷い運転を始めた。
そして、タクシーは、電柱に突っ込み、乗っていた全員が死んでしまった…。
逃げ場を失った人達は、ただ、呆然と立ち尽くした。
その中で、3人の女子が、1人の女子を痛めつけようとしていた。
痛めつけられそうなのは、同級生の中で1番モテていた、宇津志原(うつしはら)さん。
宇津志原さんは、黒髪のストレートロングヘアーで、可愛いというより、キレイ系の顔をしていた。
3人は、宇津志原さんの体に、ガラスの破片で、傷付けていた。
宇津志原さんは、唇を噛みながら、声を殺し泣いていた。
俺は、宇津志原さんを助けに行った。
「止めろよ!!
宇津志原さん、大丈夫?!」
「大丈夫…。
ありがとう…。」
「そうやって、すぐに、男に媚び売るんだから!!
そういうとこが、大っ嫌いだったのよ!!」
女子3人は強い口調で、そう言った。
「お前らが、こんなことしてなかったら、宇津志原さんを助けることもなかったろ?!
お前らのせいだよ!!」
俺は、叫ぶと同時に、女子3人を外に放り出した。
放り出された3人は、たまたま来た車に轢かれて死んでしまった。
俺は、宇津志原さんを抱きかかえた。
「(あれ…。)
(同級生に宇津志原さんっていたっけ…?)
(隣のクラスにも居なかったよな…。)
(じゃあ、ここに居る、宇津志原さんって…。)」
俺が不思議に思っていると、宇津志原さんが、奥にある、ゲーム機を指差した。
「あれ…やってみて。」
「こんな時に、ゲームなんて…。」
「お願い…。」
「分かった…。」
俺は、宇津志原さんを寝かせ、ゲーム機に近付いた。
そのゲーム機には、覚えがなかった。
「(こんなゲーム機あったか…?)」
ゲーム機の画面を見ると、この中で、同級生じゃないのは?と書かれていた。
俺は迷わず、宇津志原 理恵と打った。
ゲーム機の画面には、大当たり!と出て、音楽が鳴った。
俺は、宇津志原さんの方を見た。
すると、彼女の髪はピンク色に変わっていた。
「よく分かったね。
あたしが、同級生じゃないこと。」
「分かるさ。
君は、このゲームの主人公の妹だろ?」
俺が宇津志原さんに、俺の持ってきたゲームのパッケージを見せた。
「そう…。
あたしの本当の名前は、アンジー。
そのゲームの中のキャラよ。」
「アンジー、どうしてこんなことを…?」
「あたし達のゲームを忘れて欲しくなかったの…。」
「だからって…。」
「でも、大丈夫。
ここは、ゲームの中だから…。」
「違うよ。
アンジー。
ここは、ゲームの世界じゃない。
現実なんだ。
だから、誰も生き返らない。
君の傷も消えない。」
「ここが、現実の世界…?」
「そう。」
「あたし、現実世界で、みんなを殺してしまったの?」
「そうだよ。」
「そうなんだ…。
じゃあ、あなたは早く逃げて。」
「でも…!!」
「これは、あたしがやったの!!
あなたじゃない!!
だから、早く逃げて!!
早く!!」
俺は、弱虫だ…。
彼女を1人にして逃げたんだから…。
