祝福のあとで

 そうしているうちに、
 私は、何度かBar Afterに足を運んだ。

 回数は、もう数えていない。

 彼が私と同じくらいの年だということも、
 いつの間にか知っていた。

 詳しく聞いたわけじゃない。
 会話の端に、自然と出てきただけだ。

 そして最近は、軽いおつまみが出るようにもなった。

「これ、よかったら」

 そう言って置かれる、小さな皿。

 特別なものじゃない。
 でも、頼んだ覚えもない。

 それが当たり前みたいになっていることに、
 気づいたとき、
 少しだけ、立ち止まった。

 それを、
 関係と呼ぶほどのものじゃないと、
 思っていた。