筋肉質で少し武骨な腕に導かれるまま店の外へと出ると、雨でぬれた路面に街明かりが反射していた。
雨は降っていないが夜風は冷たくて、その冷気に塔子の酔いはさめた。
―――私、何しているんだろう。
怒涛の展開だったためついて来てしまったが、今隣にいる男性が安全とは限らない。
要するに危険が去ったわけではないということだ。
「大丈夫?」
足が止まってしまった塔子の頭上から降ってきた声。
この時になって、塔子は初めて顔を上げた。
そして、男性の顔が見えた瞬間、塔子は息をのんだ。
身長はおそらく185センチ越え。
160センチの塔子が完全に見上げた先にある男性の顔は端正で涼やかな目元とスーッと通った鼻筋が印象的なイケメン。
癖のある前髪が少し乱れていて、それが逆に艶っぽさを感じさせる。
―――やっぱり、素敵だなー。
心の中で感嘆の声を上げた後、塔子は再び固まった。
実は、塔子は男性の顔に見覚えがあったのだ。
「助けたつもりだったんだが、迷惑だった?」
動かなくなった塔子を心配するように男性が屈みこむ。
「いえ、助かりました。ありがとうございました」
塔子も息を整え、頭を下げた。
雨は降っていないが夜風は冷たくて、その冷気に塔子の酔いはさめた。
―――私、何しているんだろう。
怒涛の展開だったためついて来てしまったが、今隣にいる男性が安全とは限らない。
要するに危険が去ったわけではないということだ。
「大丈夫?」
足が止まってしまった塔子の頭上から降ってきた声。
この時になって、塔子は初めて顔を上げた。
そして、男性の顔が見えた瞬間、塔子は息をのんだ。
身長はおそらく185センチ越え。
160センチの塔子が完全に見上げた先にある男性の顔は端正で涼やかな目元とスーッと通った鼻筋が印象的なイケメン。
癖のある前髪が少し乱れていて、それが逆に艶っぽさを感じさせる。
―――やっぱり、素敵だなー。
心の中で感嘆の声を上げた後、塔子は再び固まった。
実は、塔子は男性の顔に見覚えがあったのだ。
「助けたつもりだったんだが、迷惑だった?」
動かなくなった塔子を心配するように男性が屈みこむ。
「いえ、助かりました。ありがとうございました」
塔子も息を整え、頭を下げた。



