「田所さん、悪いけど午後から二時間ほど時間を作ってもらえるか」
午前の会議を二つ終え、そろそろ昼食かと思っていた頃、雄平から声がかかった。
普段、急な予定変更を頼まれることはほとんどない。
淡々と仕事をこなす雄平が“頼み事”をするのも珍しい。
だからこそ、今朝の件に関係しているのだと塔子はすぐに気づいた。
「午後の会議が三時終了予定ですので、それ以降であれば問題ありません。決裁書類も溜まっていますが、急ぎのものはありませんので明日でも大丈夫です」
「そうか、それは助かる。では三時半に会社を出られるよう、車の手配を頼む」
「はい、承知しました」
「それと、君にも同行してほしい」
「え?」
勤務して間もなく、これまで電話対応とスケジュール管理しかしていない塔子は驚いた。
だが雄平に言われた以上、断ることはできない。
専属秘書なら当然あることなのだと、自分に言い聞かせた。
「遅くならないようにするつもりだが、都合が悪いか」
「いえ、大丈夫です」
答えながらも、外交向きではない塔子は少し不安を覚えた。
午前の会議を二つ終え、そろそろ昼食かと思っていた頃、雄平から声がかかった。
普段、急な予定変更を頼まれることはほとんどない。
淡々と仕事をこなす雄平が“頼み事”をするのも珍しい。
だからこそ、今朝の件に関係しているのだと塔子はすぐに気づいた。
「午後の会議が三時終了予定ですので、それ以降であれば問題ありません。決裁書類も溜まっていますが、急ぎのものはありませんので明日でも大丈夫です」
「そうか、それは助かる。では三時半に会社を出られるよう、車の手配を頼む」
「はい、承知しました」
「それと、君にも同行してほしい」
「え?」
勤務して間もなく、これまで電話対応とスケジュール管理しかしていない塔子は驚いた。
だが雄平に言われた以上、断ることはできない。
専属秘書なら当然あることなのだと、自分に言い聞かせた。
「遅くならないようにするつもりだが、都合が悪いか」
「いえ、大丈夫です」
答えながらも、外交向きではない塔子は少し不安を覚えた。



