「だから、帰宅途中でアパートの鍵をなくしてしまってね。鍵がないまま帰るのは気持ち悪いから、昨日は駅前のネットカフェに泊まったの」
うん、これなら大丈夫。
口下手な塔子は、辻褄の合う説明ができたことにほっとした。
しかも半分は本当だ。雄平のマンションに泊まったこと以外は。
「へぇ、そうだったんですか。今どきのネットカフェって高級なシャンプーを使うんですね」
「え?」
「だってこのシャンプー、高いですよ。うちでも母のこだわりで取り寄せて使ってるので分かるんです」
「そう……なんだ」
杏は妙なところで勘が鋭く、時々ドキッとするようなことを言う。
本人は無意識なのだろうが、隠し事をしている塔子は動揺を隠すのに必死だった。
うん、これなら大丈夫。
口下手な塔子は、辻褄の合う説明ができたことにほっとした。
しかも半分は本当だ。雄平のマンションに泊まったこと以外は。
「へぇ、そうだったんですか。今どきのネットカフェって高級なシャンプーを使うんですね」
「え?」
「だってこのシャンプー、高いですよ。うちでも母のこだわりで取り寄せて使ってるので分かるんです」
「そう……なんだ」
杏は妙なところで勘が鋭く、時々ドキッとするようなことを言う。
本人は無意識なのだろうが、隠し事をしている塔子は動揺を隠すのに必死だった。



