「大丈夫?」
空耳なのか幻なのか、先ほど駅前で別れたはずの雄平の声が聞こえてきた。
「どう、して?」
もしかして、後ろをついてきた足音は雄平のものだったのか?
塔子は不安になって体を硬くした。
「君が全力疾走する姿が見えて、気になって車を停めたんだが?」
「そう、ですか」
果たして彼の言うことが真実なのか、塔子にもわからない。
しかし、今は安堵の気持ちの方が大きかった。
「本当に大丈夫なのか?」
「ええ」
息を整えるように肩で呼吸をする塔子。
その様子を心配そうに見ている雄平は真剣な表情で塔子の顔を覗き込んだ。
「とりあえず、送るよ。乗って」
「いえ、でも・・・」
見ると、数メートル離れたところに止められた高級そうな外車。
そういえば、雄平は大学時代から人気者だった。
見た目がいいのに頭もよくて、その上どこかの大企業の御曹司だって聞いたことがある。
―――さすがね。
なんて思っていたら、急に塔子の体が宙に浮いた。
―――キャッ。
ピクンと体を震わせ心の中で叫んだものの、声に出すことはない。
塔子は普段から自分の感情や思いを外に出すのが苦手なのだ。
そうこうしているうちに塔子を抱き上げたまま雄平は歩き出し、塔子は高級車の助手席に乗せられてしまった。
空耳なのか幻なのか、先ほど駅前で別れたはずの雄平の声が聞こえてきた。
「どう、して?」
もしかして、後ろをついてきた足音は雄平のものだったのか?
塔子は不安になって体を硬くした。
「君が全力疾走する姿が見えて、気になって車を停めたんだが?」
「そう、ですか」
果たして彼の言うことが真実なのか、塔子にもわからない。
しかし、今は安堵の気持ちの方が大きかった。
「本当に大丈夫なのか?」
「ええ」
息を整えるように肩で呼吸をする塔子。
その様子を心配そうに見ている雄平は真剣な表情で塔子の顔を覗き込んだ。
「とりあえず、送るよ。乗って」
「いえ、でも・・・」
見ると、数メートル離れたところに止められた高級そうな外車。
そういえば、雄平は大学時代から人気者だった。
見た目がいいのに頭もよくて、その上どこかの大企業の御曹司だって聞いたことがある。
―――さすがね。
なんて思っていたら、急に塔子の体が宙に浮いた。
―――キャッ。
ピクンと体を震わせ心の中で叫んだものの、声に出すことはない。
塔子は普段から自分の感情や思いを外に出すのが苦手なのだ。
そうこうしているうちに塔子を抱き上げたまま雄平は歩き出し、塔子は高級車の助手席に乗せられてしまった。



