金曜の夜。
街はいつも以上の賑わいを見せ、どこもかしこも人であふれている。
若いカップルたちはおしゃれなレストランで食事をし、行き交う人々は両手に大きな包みを抱えながら足早に歩いている。
それもそのはずで、今日は12月24日のクリスマスイブ。
考えてみれば、こんな日にわざわざ一人で飲みに出ようなんて人は多くないはずだ。
―――私だって、デパートでいつもより少しいいお弁当を買ってアパートに帰るつもりだった。
「でもねえ……」
塔子は、バーのカウンターに座り半分ほど空いたビールグラスの淵にそっと指を滑らせる。
自分のことを横着ものだと思っているわけではないが、一人で暮らしていると何もかもが面倒くさくなる時がある。
ビールだって、冷えたグラスに注いで飲めば美味しいとわかってはいても、洗い物がおっくうでつい缶のまま飲むことが増えた。
最近では作った料理を鍋のまま食べることにもためらいはない。
もちろん誰かのために作る料理なら絶対そんなことはしないのだが、自分一人となると横着になってしまう。
だからこそせめて今日くらいはと、何度か訪れたことのあるバーへとやって来た。
街はいつも以上の賑わいを見せ、どこもかしこも人であふれている。
若いカップルたちはおしゃれなレストランで食事をし、行き交う人々は両手に大きな包みを抱えながら足早に歩いている。
それもそのはずで、今日は12月24日のクリスマスイブ。
考えてみれば、こんな日にわざわざ一人で飲みに出ようなんて人は多くないはずだ。
―――私だって、デパートでいつもより少しいいお弁当を買ってアパートに帰るつもりだった。
「でもねえ……」
塔子は、バーのカウンターに座り半分ほど空いたビールグラスの淵にそっと指を滑らせる。
自分のことを横着ものだと思っているわけではないが、一人で暮らしていると何もかもが面倒くさくなる時がある。
ビールだって、冷えたグラスに注いで飲めば美味しいとわかってはいても、洗い物がおっくうでつい缶のまま飲むことが増えた。
最近では作った料理を鍋のまま食べることにもためらいはない。
もちろん誰かのために作る料理なら絶対そんなことはしないのだが、自分一人となると横着になってしまう。
だからこそせめて今日くらいはと、何度か訪れたことのあるバーへとやって来た。



