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ざわめく信者たちは落ち着かない。
途中で突っ込もうとしてきた輩もいたが、佐々木さんが止めてくれた。
「やっぱり、あの人に持たせるべきだよー!!」
「五月蝿い!!」
「事件状況②だ。
証言はこうだ。
街のおばあちゃんが、変な宗教団体が呪文√4の計算式を唱えながら歩いて物色していたことを話す。
もう一度信者の元へ行き、黒猫の死んだ日を確認してもらうと4月2日に生まれていてその日の十年後に死んだ。
教壇の死者の墓場と呼ばれている場所を発見しそこには√4と「死」刻まれた真っ赤な血で逆さまに十字架が吊り下げられている部屋があった。
それはどうゆうこか。
この真相はこうだ。
信者の教訓は、√を使った要素が世界を支配していると考えている。
√とは2回同じ数をかけると√の中にある数と同じになる数のこと。
√4の元になる数は2と−2。
+2と−2。
+は生の意味。
−は死の意味。
4は大きい日本語の「死」を意味している忌まわしい呪い。
ちょうど生きていることで、黒猫が教壇をずっと存続し終わりがこないと考えていたと推測できる。
その真実を繋げると、その猫は頭のおかしい数学宗教家にとって、運命の黒猫。
椎名に盗まれた事に腹を立てた教団は追いかけて椎名を追い詰めたんだよ」
「それじゃ……椎名はーーー家族を守るのと、猫を守るために逃げたとも考えられるんですか?
教授?」
「そうかもな」


