「タイプは違う二人ですけど、案外似てますよ。何事にも真っ直ぐなところとか。男の人のそういうところ、めっちゃ応援したくなりません?」
由紀さんは「なるほど、なるほど」と頷きながらクスッと笑う。
「『蓮は神』って崇めまくってた千紘ちゃんが、いつのまにか男を語るようになりましたか」
「え? そんなんじゃないですよ〜。も〜、やめてくださいよぉ」
二人で笑いながら会場へ入る。
座席は入場するまでわからない。
(良い席になりますように)
そう願いながらゲートをくぐり、チケットの座席番号を確認する。
そして席に辿り着いた瞬間、私は言葉を失った。
「すごい、すごい! 最前列のど真ん中だよ、千紘ちゃん。私、こんな良い席初めてだよ!」
「わ、私もです」
「千紘ちゃんに誘ってもらってよかった〜。千紘ちゃん様様だよ〜」
由紀さんが歓声を上げながら、私の肩をバシバシ叩く。
私は小さく震えながら席に座った。
(これは夢だろうか)
最前列なんて、この先もう巡り会えないかもしれない大幸運。成瀬さんの初ステージで、こんな幸せがあっていいのだろうか。
会場が小さいぶん、ステージと客席の距離も近い。
この位置なら、演出はもちろん、メンバーの表情までしっかり見える。ファンサービスだって期待できそうだ。
ドキドキしながら、まだ誰もいないステージを見つめる。
隣では、由紀さんがソワソワしながらペンライトを取り出した。
「ね、千紘ちゃん見て。やっぱり、一番人気はなるちゃんかな。水色が多いよね」
会場では色とりどりのペンライトが煌めいている。成瀬さんのメンバーカラーである水色が、確かに一番多いように見えた。
「でも、啓太だって負けてないんだから」
由紀さんが掲げる緑のペンライト。その色も、あちこちで揺れている。
グループの中心メンバーは赤を担うことが多い。でも成瀬さんは、自分には似合わないからと赤を辞退したらしい。
由紀さんは「なるほど、なるほど」と頷きながらクスッと笑う。
「『蓮は神』って崇めまくってた千紘ちゃんが、いつのまにか男を語るようになりましたか」
「え? そんなんじゃないですよ〜。も〜、やめてくださいよぉ」
二人で笑いながら会場へ入る。
座席は入場するまでわからない。
(良い席になりますように)
そう願いながらゲートをくぐり、チケットの座席番号を確認する。
そして席に辿り着いた瞬間、私は言葉を失った。
「すごい、すごい! 最前列のど真ん中だよ、千紘ちゃん。私、こんな良い席初めてだよ!」
「わ、私もです」
「千紘ちゃんに誘ってもらってよかった〜。千紘ちゃん様様だよ〜」
由紀さんが歓声を上げながら、私の肩をバシバシ叩く。
私は小さく震えながら席に座った。
(これは夢だろうか)
最前列なんて、この先もう巡り会えないかもしれない大幸運。成瀬さんの初ステージで、こんな幸せがあっていいのだろうか。
会場が小さいぶん、ステージと客席の距離も近い。
この位置なら、演出はもちろん、メンバーの表情までしっかり見える。ファンサービスだって期待できそうだ。
ドキドキしながら、まだ誰もいないステージを見つめる。
隣では、由紀さんがソワソワしながらペンライトを取り出した。
「ね、千紘ちゃん見て。やっぱり、一番人気はなるちゃんかな。水色が多いよね」
会場では色とりどりのペンライトが煌めいている。成瀬さんのメンバーカラーである水色が、確かに一番多いように見えた。
「でも、啓太だって負けてないんだから」
由紀さんが掲げる緑のペンライト。その色も、あちこちで揺れている。
グループの中心メンバーは赤を担うことが多い。でも成瀬さんは、自分には似合わないからと赤を辞退したらしい。

