最近、成瀬さんを見ない日はない。
朝の情報番組、お昼のワイドショー、夜のバラエティ。グループでのCMだけでなく、個人でのCMも流れている。
画面の中で笑っている彼は、もう完全に“アイドル”だ。
雑誌の表紙や電車の吊り広告、街頭ビジョンにも彼の姿が溢れている。
それだけ忙しいということだろう。
当然、隣の部屋のドアが開く音もしばらく聞いていない。
いったいいつ休んでいるのだろうと、心配になってしまう。
成瀬さんの生活は、三か月前のあの日を境に激変したのだと思う。
オーディション最終選考の日。ステージ上で涙ぐむ成瀬さんの姿を、私は画面越しに見ていた。
それから、あっという間に彼はスターへの階段を駆け上がっていった。
最終候補者のプロフィールと顔写真が公開されたのは、最終選考日の二週間前。
それから最終選考日まで、SNSは候補者たちの話題で持ちきりだった。
スコッコ界隈はまさにお祭り騒ぎ。誰のファンになったとか、誰のSNSが面白いだとか、毎日のようにさまざまなつぶやきが流れていた。
最終選考の前日には、候補者の特集を扱ったテレビ番組まであった。
しかし、世間の盛り上がりとは裏腹に、Scorpioサイドからは候補者のプロフィール発表以外、一切のプロモーションが行われなかった。沈黙を貫くことで、ファンに余計な印象を与えないようにしたのだろう。
公式からの情報がほとんどないため、スコッコたちは自分たちで候補者を知るしかなかった。
三次選考同様、最終選考でも私たちスコッコに投票権が与えられていたからだ。
スコッコの投票と、既存メンバーそれぞれに与えられた五十ポイントの投票数を合わせ、最も多く票を集めた候補者が新メンバーになる。そういう仕組みになっていた。
最終候補者は、成瀬さんを除いて四人。皆、ヲタク心をくすぐるルックスをしていた。
だけど私は確信していた。成瀬さん以外、新メンバーはあり得ない、と。
成瀬さんは歌もダンスも演技も申し分ない。そして何より、人を惹きつける魅力がある。それはルックスやスタイルといった外的要因ではなく、もっと内面的なもの。それが彼からは滲み出ている。
私はそれを知っているから、ドンと構えて最終日を迎えた。
朝の情報番組、お昼のワイドショー、夜のバラエティ。グループでのCMだけでなく、個人でのCMも流れている。
画面の中で笑っている彼は、もう完全に“アイドル”だ。
雑誌の表紙や電車の吊り広告、街頭ビジョンにも彼の姿が溢れている。
それだけ忙しいということだろう。
当然、隣の部屋のドアが開く音もしばらく聞いていない。
いったいいつ休んでいるのだろうと、心配になってしまう。
成瀬さんの生活は、三か月前のあの日を境に激変したのだと思う。
オーディション最終選考の日。ステージ上で涙ぐむ成瀬さんの姿を、私は画面越しに見ていた。
それから、あっという間に彼はスターへの階段を駆け上がっていった。
最終候補者のプロフィールと顔写真が公開されたのは、最終選考日の二週間前。
それから最終選考日まで、SNSは候補者たちの話題で持ちきりだった。
スコッコ界隈はまさにお祭り騒ぎ。誰のファンになったとか、誰のSNSが面白いだとか、毎日のようにさまざまなつぶやきが流れていた。
最終選考の前日には、候補者の特集を扱ったテレビ番組まであった。
しかし、世間の盛り上がりとは裏腹に、Scorpioサイドからは候補者のプロフィール発表以外、一切のプロモーションが行われなかった。沈黙を貫くことで、ファンに余計な印象を与えないようにしたのだろう。
公式からの情報がほとんどないため、スコッコたちは自分たちで候補者を知るしかなかった。
三次選考同様、最終選考でも私たちスコッコに投票権が与えられていたからだ。
スコッコの投票と、既存メンバーそれぞれに与えられた五十ポイントの投票数を合わせ、最も多く票を集めた候補者が新メンバーになる。そういう仕組みになっていた。
最終候補者は、成瀬さんを除いて四人。皆、ヲタク心をくすぐるルックスをしていた。
だけど私は確信していた。成瀬さん以外、新メンバーはあり得ない、と。
成瀬さんは歌もダンスも演技も申し分ない。そして何より、人を惹きつける魅力がある。それはルックスやスタイルといった外的要因ではなく、もっと内面的なもの。それが彼からは滲み出ている。
私はそれを知っているから、ドンと構えて最終日を迎えた。

