それから、わたしは"SEVENS BAL"でカルピスサワーを2杯飲んでから、自宅に帰宅した。
冷え込んだ部屋にストーブをつけ、コートを着たままソファーに腰を下ろす。
(寒いなぁ······)
シーンとする部屋に独りポツリと座り、何だか寂しくなる。
独りの寂しさなんて、もう慣れっこだったはず。
しかし、最近は匠海と一緒に過ごす事が増えていた為、誰かと居る事に慣れてきてしまっていたようだ。
(匠海は今頃、新年会で···、隣には、高山さんが、座ってるのかなぁ···)
そんな事を考えながら、モヤッとしてしまう。
「あー!ダメだ!お風呂入ろう!」
ボーッとしていると色々考え過ぎてしまう為、わたしはお風呂を沸かし、洗濯機を回し、とりあえず何も考えずに済むように動き回った。
しかし、ふとした瞬間に気になってしまい、無意識に壁掛け時計に目をやってしまう。
(11時23分かぁ···、新年会はもう終わってるよね。二次会に行ったりしてるかなぁ。)
考えないようにしても、どうしても頭に浮かぶのは匠海の事。
わたしはお風呂や最低限の家事を済ませると、久しぶりに自分のベッドに潜り込んだ。
(冷たっ······)
一人で入る布団の中は冷たく、自分の布団のはずなのに、何故か落ち着かない。
(今日は頑張って一人で寝なきゃ。寝るんだ。寝るんだ。)
自分の中でそう唱えながら、固く目を閉じる。
すると、枕元に置いておいたスマホがブブッと振動した。
わたしはふと顔を上げ、スマホを手に取った。
「あっ···」
スマホの画面に浮かぶ"新着メッセージ1件"の文字。
メッセージの送り主は、何と匠海だった。
『椿沙、もう寝ちゃったかな?』
匠海からのメッセージにわたしは急いで『まだ起きてるよ!』と返信をする。
すると、その後すぐに匠海からメッセージが届き、わたしはそのメッセージを見て飛び起きた。
『もうマンションの前まで帰って来てるんだけど、会いに行ってもいい?』



