年末年始の休みも終わり、仕事始めの日。
わたしは匠海と共に出勤をした。
すると、会社の入口で大知に会い、「椿沙!」と声を掛けられた。
「大知、おはよう。」
「おはよう!今年もよろしく!」
「こちらこそ、よろしく。」
わたしが大知とそう話していると、空気を読んだ匠海が「椿沙、俺先に行くな。」と言い、手を振って先に社内へと入って行った。
そんな匠海に手を振り返すわたし。
すると、そんな匠海とわたしの姿を見た大知が口をあんぐりと開け、「え、え?!今!今、雨笠さん、椿沙って言った?!今まで、椿沙じゃなくて、"志筑さん"だったよな?!」と騒ぎ出したのだ。
「えぇ〜、そうだっけ?」
そう言ってわたしが歩き出すと、そのあとをついて来る大知は「絶対"志筑さん"だった!いつの間にー!これは飯塚さんに報告しなきゃ!」と一人呟くように言っていた。
「何で飯塚さんに報告するのよ。」
「だって、飯塚さんは俺の恋愛の師匠だから!」
「恋愛の師匠?でも、飯塚さんって確かバツ2だよね?」
「そんな事は気にしなくていいんだよ!」
そんな会話をしつつ、エレベーターに乗り、事務所へ向かうわたしたち。
事務所に着くと、大知は早速、先程の事を飯塚さんに報告しており、飯塚さんは「邑瀬!お前、負けてんじゃねーよ!」と大知に喝を入れていた。
その間、わたしは柳田課長と「今年もよろしくお願いします。」と新年の挨拶を交わし、それから自分のデスクにつくと、早速パソコンを開いて社内メールを確認して、自分の業務内容のスケジュールを立てていった。



